第10話 ※言ってません ページ12
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虎杖「大丈夫か?」
「逃げるチャンスだったのに何でわざわざ…」
虎杖「言ってる場合か」
「今帰ったら夢見悪ぃだろ」と私達の前で構える虎杖に、どこまで気の良い奴なんだよ…と呆れてしまう。
そんな虎杖は本当に身体能力が高く、この現状も充分理解出来ていないだろうに、本来立ち合う筈の我々術師を置いて目の前の呪霊と交戦している。
だが非術師の攻撃が呪い相手に効く訳もなく、思い切り殴られ私達の元まで戻って来た。それでも重傷を負っていない辺り、人並み外れて丈夫らしい事が窺える。
伏黒「呪いは呪いでしか祓えない」
虎杖「はやく言ってくんない?」
「だから逃げろって言ったのに…」
虎杖「言っ…われたっけ?」
「何か?」
虎杖「ナンデモナイデス」
伏黒「今あの二人抱えて逃げられんのはお前だけだ。さっさとしろ、このままだと全員死ぬぞ」
「呪力がないアンタがいても邪魔なの」
冷たい言い方になってしまったけれど、これで彼が逃げ出してさえくれれば関係ない二人も助かる。初任務で人死に出すのだけは勘弁したいのだ。
__それでも逃げない虎杖は、きっと頭のネジが外れているのだろう。
虎杖「なあ、なんで呪いはあの指狙ってんだ?」
伏黒「喰ってより強い呪力を得るためだ」
虎杖「なんだ。あるじゃん、全員助かる方法」
伏黒「あ?」
「俺にジュリョクがあればいいんだろ」と言う彼の意図が分からない。今日初めて呪いを視認した奴が呪力を扱える訳がないのに。
不思議に捉えつつ黙って彼を見つめていると、ポケットからあの呪物を取り出し、と思ったら躊躇することなくソレを飲み込んだのだ。
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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時