【銀魂】今日もお江戸は平和です ８

第三百四十一訓 ページ19

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見廻組の目的が定かになり何処もかしこも真選組には敵しかおらず辟易するが、敵の頭領が出て来たことで鉄の正確な居場所が分かったのは大きく、土方さん達が見廻組を足止めしている間に少数でビルの裏へ忍び込み、捕まった鉄の救出へと赴く。


しかし、これがすんなりとは行かず、先程刃を立てた見廻組の女性が一人で現れ、慎重という行動とはかけ離れた動きで見張りの敵をバタバタ斬って行くのだ。



近藤「あの女、まるで死神だ！！急所を一撃で仕留めるあの技…暗殺剣の使い手か！」

「手間が省けるのは結構ですけど、そもそも見廻組の目的からして我々とは敵対していますし、何よりあの動き方は不味いでしょう」

山崎「ああも派手に暴れられちゃ俺達別働隊の存在が敵に割れます。そうなったら鉄が…」

近藤「そんな生易しいもんじゃねェ。アイツあのまま敵地に乗り込んで鉄の首も取りかねんぞ！！」



軽やかな剣技で先行く奴を追いつつ呑気に実況してる場合ではないが、伊達に長いこと総長としての任を怠ってはいない。案は既に打ち出してある…彼女の派手過ぎる動きは想定外だったけれど。

証拠に、総悟に回り込む様に指示を出して彼女の妨害を頼んであり、実際それは今目の前で叶っている。



今井「…やっぱりアナタも警察じゃない。私と同じ、人殺しの目」

沖田「Aさん、近藤さんのこと頼みまさァ」

近藤「総悟！まさかお前っ…」

沖田「近藤さん、コイツの狙いは鉄の首でも、況して敵の首でもねェ」



「俺の首でさァ」と言い切ると総悟の真後ろの柱が綺麗な線を作って崩れ、見た目とは裏腹に血の気の多い口よりも剣で語るタイプの彼女は、長刀と短刀の二刀流を披露し「いいえ、アナタの〇〇〇よ」と静かに音を発した。

規制音には規制音で返すのが常識かどうかについては審議が必要になるが、兎も角として考え通り良い流れに持っていけたのは置いといて。


彼が負ける事は万が一にも無いと踏んでいるけれど、囮に使った身としては事件の締め括りへの対応を急がねばならない為、近藤さんと山崎を先導して屋上へと足早に向かって行った。



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