第三百三十五訓 ページ13
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沖田「不燃ゴミかと思えば、存外燃えるゴミだったらしいですよ。まァ全く役に立たねーが灰になるまでは扱き使ってやりまさァ」
そう言うと総悟は0が無数に書かれたトイレットペーパーで鼻をかみ、旦那の悲鳴をBGMに、丸めてポイっとそれを捨てて「じゃあ」と。無遠慮に背を向けて帰ろうとする始末。
余計な仕事を増やした奴への文句の前に無礼に対する
"謝罪"をと思えば、それより早く佐々木殿が「沖田さん、一つ忠告しておきます」と口火を切った。
佐々木「腐ったゴミは二度と元に戻りません。それどころか、菌を撒き散らし周りのものまで腐らせるのです。早めに始末しないと
沖田「………旦那、行きますぜ」
坂田「行く訳ねーだろ!!返せェェェ!!俺の、」
「それは一体全体どういう意味なのか、詳しくお聞かせ願ってもよろしいでしょうか」
…本当につい数秒前までは謝罪の予定だったのだが。
先程感じた佐々木殿の物言いの違和感が前言でほぼほぼ確定となり、旦那の言葉を遮って挑戦的な態度で彼を見据える。
佐々木「どういうも何も、一から百まで全てそのままの通りですよ」
「困ったなぁ…エリートの貴方と違って我々は出来が悪いものですから、ハッキリ仰ってくれませんと…」
口元に弧を描き「愚弟を使って企んでいる事、是非お聞かせ願いたいですね」と、穏便に済まそうと画策していた時と真逆な行動を取ってしまったが、きっかけは総悟の発言からなのだから私は悪くない。
そう、心の中で姿が見えなくなった総悟に責任を押し付けていれば「中嶌さん、貴女は磨けば光る原石だ」と話の脈絡が見えない台詞を佐々木殿が吐いた。
佐々木「貴女も、貴女の御家柄も、昔は随分と立派だったそうじゃないですか。それが今はどういう訳か、貴女は雑草だらけの野蛮な土地の花になっている。
そんな荒れた土地では貴女は十分に咲き誇れません。宝の持ち腐れ程、勿体ないものはない」
「…何が言いたいんでしょうか」
佐々木「失礼、言い方が遠回しでした。つまり、貴女には整備された土地で美しく咲く権利がある。
__我々のようなエリート共に」
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柊ひな(プロフ) - 夏空さん» 素敵なリクエスト本当にありがとうございます…!!!ミツバ姉様大すこ民の私大歓喜です。実は幼少期の話は来るべき時に原作軸に沿って書こうと温めているのでもう暫くお待ち下さい〜!ドS沖田君!!!(ドSとは言ってない)次巻是非書かせて下さい!! (2021年6月19日 19時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - 柊ひなさん» ありがとうございます〜!個人的にミツバ編がドツボなので幼少期の沖田家での話って書けるでしょうか…?それと番外編でなくてもいいので沖田君との絡みをどこかで入れてくれると嬉しいです…! (2021年6月19日 10時) (レス) id: 45dbeb9083 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 夏空さん» いえいえ!ここからで大丈夫です!どんな系統でも良いのでじゃんじゃんください…!! (2021年6月19日 8時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - 柊ひなさん» あ〜見落としてました申し訳ないです…!Twitterはやってないのでできればこちらからできると嬉しいのですがどうでしょうか…。 (2021年6月19日 5時) (レス) id: 45dbeb9083 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 夏空さん» ありがとうございます(爆泣)常にネタ渇望中なので寧ろリクエスト超×100嬉しいです!実はTwitterを始めまして(五百五十七訓にリンクあります…)そこでの滞在時間が長いのでそこから頂けると気付きやすいのですがこちらからでも全然大丈夫です!私なんかで良ければ是非! (2021年6月18日 23時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2021年1月14日 0時