第二百七十一訓 ページ36
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妙「良かった、Aちゃん達がいればマダムも喜んでくれるに違いないわ!!」
「いや私女なんだけど」
「Aさん程の綺麗な女性なら男装くらいでその美しさが消える筈はありません。自信を持って下さい」
「いや自信のあるないじゃなくて」
沖田「面白そうじゃねェですか土方さん。試しにやってみたらどうです?副長の代わりなら俺がしとくんで」
土方「誰がするか。帰ってきたら居場所なくなってるオチは見えてんだよ」
何かの間違いなどではなく、本気で私も巻き込もうとしている狂死郎さんと妙ちゃんに待ったを掛ける。
土方さんと総悟ならまだしも私が女性を騙くらかして金を取るなんてそんな詐欺紛いな事…は中々に面白そうではあるが。いやいやいや流石に駄目だろう。
…駄目、というよりこれ以上の厄介事に巻き込まれたくないのが本音であるが。
頼まれた全員乗り気ではなく、それでもお願いしますと頼み込んでくる狂死郎さんを見ていると私達が悪者にでもなっているかのようだ。
「土方さんと総悟なら気にせず使って貰って大丈夫です。私は代わりに二人の仕事をしなくてはいけないので力はお貸し出来ませんが…」
土方「ふざけんなコラ、だったらテメーらで行け。俺が帰って仕事する」
妙「ゴリラが此処にいる時点で今日一日くらい仕事をサボったって誰も咎めないわ。そうですよね?」
近藤「三人共、今日だけは肩の力を抜いてホストとして過ごすんだ」
「だからそれは私以外の二人に…」
妙「分かってるわ、Aちゃん。上手く男装出来る自信がないのよね?」
「違います」
妙「安心して、着替えの手伝いなら私がするわ。まずはその胸に付いてるものから外しましょう」
「外すって何?」
私の声が全く届いていない妙ちゃんの発言に嫌な予感がして後ろに後ずさるも肩を掴まれ、「狂死郎さん控え室借りますね」と強制連行。
「ちょっと待って一回落ち着…ヤダ凄い力。や、ちょ、あの、お妙さん?顔怖いですよ……?…大丈夫、成人過ぎれば誰だって嫌でも育…」
妙「やっぱ今ここでもごうかしら」
「ははっ、やだなぁ冗談じゃないですか〜!……ごめんなさいお願い本当に考え直して下さい…誰か助け…
…オイ、何全員目ェ逸らしてんだよ!神楽ちゃん、いや神楽様助けて!!」
神楽「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」
「神楽様!?」
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凛音 - 夢主ちゃん大丈夫よ‼︎!もしお嫁に行けなくなっても私がもらうからッッ!(私は女です) (2022年3月27日 9時) (レス) @page37 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 加兵衛さん本当に良い人過ぎて一家に一人はほしいですよね(?) ひたすら励みになるコメントありがとうございます!全身全霊で更新し続けますっ!! (2020年6月14日 0時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 加兵衛さんが素敵なことをおっしゃっていたので私も…!作者さんの作品、すごく面白いです!最初出会ったとき「こういう作品が読みたかった」って思えたくらいです(*^^*)これからも作者さんが更新続けられる間、付いていかせてください(*´∀`) (2020年6月13日 8時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ああああさん» なんて素敵な感想…大声で読み上げました、好きですのところ。めちゃくそ嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年5月17日 1時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ(プロフ) - おもしろ度31票にしておきました。昨日読み始めて面白くて秒で読みました。好きです頑張ってください (2020年5月13日 10時) (レス) id: c8a52e8fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年4月22日 23時