【銀魂】今日もお江戸は平和です ６

第二百四十七訓 女中雇用篇 終 ページ13

山崎side



俺の意見は最後まで相手にされないまま、面接は終了した。採用された人については後日連絡することになっている。


誰を雇うのかは今この場で概ね決めるのだが…もう結果は見えているだろう。

女中として決まったのは初めの会議でAさんが言っていた"若くても三十後半から後ろ"、簡単に言えば食堂のおばちゃん的オーラを放っていた方々となった。



「いや〜無事決まって良かったですね、女中」

山崎「…無事、では無かったと思いますけど」

「これからの生活ラクになりますかねー」

土方「まァ今までよかラクだろうな」

「土方さんは女中反対派っぽかったんで今まで通り変わりませんよ？つーか変えません、土方さん限定で」

土方「いじめ？」



思えば、Aさんは初めから若い子達など眼中に無かったのだろう。

当初の条件を無くし募集ポスターに"年齢問わず"と表記する事で隊士達の味方についた様に振る舞い「もしかしたら…」という淡い夢を抱かせて容赦無く滝へと突き落とす。


…もし失礼に聞こえたなら謝る。
そんなつもりで言った訳じゃなかった。


俺は別に若い子がいいとか下心は無かったし女中が決まっただけで十分だが、彼等の為に健闘した事は分かってほしい。いや本当に下心は無いってば。


この結果を知った彼等の落胆した顔とそれを見て面白そうに笑うAさんの顔は容易に思い浮かぶ。


……面接を終えて今日を振り返り、まず初めにAさんには全女性に謝罪してもらいたいと強く思った。



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