第二百二十一訓 ページ35
.
鳳仙「….死に損ない共めが、うぬら雑魚が何匹集まろうと何も変えられぬという事が何故分からん。何故死なぬ、何故立ち上がる、何故…貴様が、その眼をしている」
肩を震わせ怒りのこもった声で、気に食わぬと吐き捨てる鳳仙は先程とは別人だ。どうやら本気にさせてしまったらしい。
ピリピリと痛いくらいに殺気が伝わってきたがこの戦いで鳳仙について色々と慣れてしまったので、そこまででもない。
坂田「いけェェ!!晴太ァ!!」
晴太「銀さんん!!A姉!!月詠姐!!」
毒でヒーヒー言っていったのが嘘のように軽くなった身体を起こし、刀を構える。晴太くんの心配したような名を呼ぶ声と同時に一斉に襲いかかる。
圧倒的な数の差でこちらが有利な筈だが、それに引けを取らない鳳仙は伊達に夜王と呼ばれている実力がある。
百華の人達が大量のクナイを浴びせても番傘で弾かれ、その隙に懐に入ったらなんと刀を折られた。
新しい刀を買わなければ、という憂鬱は一旦置いといて、代わりになる物もないので仕方なくそれを鳳仙の横腹に刺す。
結果、次に攻めてきた月詠さんと一緒に番傘で飛ばされた。あの番傘が中々に厄介だ。
鳳仙が月詠さんに狙いを定め、止めを刺そうと番傘を振り上げた手に、落ちていたクナイを投げつける。
鳳仙の注意が此方に向いた丁度その時、死角から旦那が鳳仙に重い一撃を与えた。反撃する暇を与えぬ攻撃に旦那が鳳仙を押す形となり、壁際まで追い詰める。更にそこで大量のクナイを投入。
動かない鳳仙に、ついに倒したと皆が喜びの意を語る。だが、夜王はまだ終わってはいなかった。
そこから飛んできた数本のクナイ。それらは真っ直ぐ私に向かってきた。油断していた訳では無いが、今の状態から諸々考えるに何本かは当たる。
致死傷にはならない筈…と思いつつ捌くため構えると私とクナイの間に入って来た背中。
況してやこの中で一番重症な、旦那がするべきではない行動に、一瞬目を丸くする。
「何して…っ、」
坂田「……ンな焦った顔出来んだな」
「馬鹿なんですか?集中して下さい」
坂田「辛辣かよ」
.
273人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛音 - みんな春雨春雨言うからチャプチェ食べたくなってきた((( (2022年3月22日 15時) (レス) @page12 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - なのはさん» 本当に更新しないですよね、、、いやすみません。亀でごめんなさい。続編ではもっと更新早くしますので、、! (2020年4月23日 0時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか?楽しみです! (2020年4月17日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» わざわざご丁寧な説明ありがとうございます!登場してもちょろっとしか夜兎の皆さんが出ていないのでこれから出していけたらいいなあ…と思っております笑 (2020年3月31日 13時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 確認したところ変わってしまっていますね(-_-;)これからはこちらのiDになると思います!こちらのiDからも変わらず応援していきますね!!遂に夜兎の登場(o_o)楽しみです!! (2019年11月29日 12時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柊ひな | 作成日時:2019年10月23日 20時