第二百十五訓 ページ29
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こんなにも私達がボロボロになっているのに鳳仙は息一つ上がっていない。一周回って引いた。
鳳仙の元へ向かうことも、何度目かになるとお互い何も言わず、同時に走っていた。
＿＿走っていた、
走ろうとしたのだが、数歩足を動かすとガクッと膝から崩れてしまった。旦那の足が速いのかと思った。でもそうではなくて、私の方が動いていなかったのだ。
状況が全く読み込めず、地面に手をついてる自分に戸惑いが隠せない。異変に気付き、先を行った旦那が私に振り返る。
口からは血が静かに垂れ、気付くのに時間がかかった。それを手で抑えながら前を見ると、方向を変え私に向かってきた旦那。「来るな」と言いたかったのに上手く声が出ない。
放って置けばいいのに、今するべき事はそれじゃない。違う、向かう相手は私じゃない、いる、
「〜っ、う、しろっ！！」
なんとか捻り出せた声は、出るのがギリギリ過ぎた。
ハッと振り向いた旦那の目の前には、鳳仙がいた。
一瞬で間合いを詰めて来た彼が隙を与えず蹴りを入れると、後方に飛んでき、壁に背をぶつける旦那。衝撃で木刀を手放してしまっている。
敢えて後ろに自ら飛び、衝撃を和らげたのだろう。が、鳳仙も分かっていたのか旦那を追い、頭を掴んで壁に押し付けた。余りの力に、壁に亀裂が走る。
動かなければいけないのに、思うように力が入らない。こんな格好悪い姿をいつまでもしている場合じゃないのに。
いや…そもそも何故こんな醜態を晒しているのか。一つだけ心当たりがあるとするならば、私の腕を掠ったクナイ。
まともな傷なんてあれしかないし、実はあれに毒が仕込まれていて、それをくらった私が今死にそうになっている、と…あくまで仮説だが、そうだとするとすんなり話が通る。
……だとしたら自業自得にも程があるが。
自分で投げたクナイが弾かれ、それに当たること前提で突っ込んで行ったのがそもそもの間違いで… あの時きちんと避けていれば…敢えてその作戦でいったのに。傷作る覚悟をして結果がこの様とは。後悔しても仕切れない。
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凛音 - みんな春雨春雨言うからチャプチェ食べたくなってきた((( (2022年3月22日 15時) (
レス) @page12 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - なのはさん» 本当に更新しないですよね、、、いやすみません。亀でごめんなさい。続編ではもっと更新早くしますので、、！ (2020年4月23日 0時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか？楽しみです！ (2020年4月17日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» わざわざご丁寧な説明ありがとうございます！登場してもちょろっとしか夜兎の皆さんが出ていないのでこれから出していけたらいいなあ…と思っております笑 (2020年3月31日 13時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 確認したところ変わってしまっていますね(-_-;)これからはこちらのiDになると思います!こちらのiDからも変わらず応援していきますね!!遂に夜兎の登場(o_o)楽しみです!! (2019年11月29日 12時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ひな | 作成日時：2019年10月23日 20時
