第二百十一訓 ページ25
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神威「お〜コワッ、そんなに怒らないでくださいよ。心配しなくてももう邪魔はしませんよ」
鳳仙「神威、貴様何が目的だ」
近くにあった柱が吹き飛ぶ威力の鳳仙の薙ぎ払いを神楽ちゃんのお兄さんは軽々避け、笑顔を絶やさないでいる。何がそんなに面白いのか見当もつかないし単純に怖いので、真顔を拝みたいところである。
鳳仙の話を聞くと、神楽ちゃんのお兄さんは鳳仙を殺そうとした挙句、晴太くんを日輪さんの元まで手引きしたらしい。いや怖い怖い、何がしたいんだこの人。
鳳仙「そうまでしてわしの邪魔をしたいのか…それとも、母を求める童の姿を見て遠き日でも思い出したか」
神威「…何を世迷言を。夜王を腑抜けにした女、一体どれ程の女かと思えば、ボロ雑巾に縋るただの惨めな女とは。違うんだよ、俺の求めている強さは」
坂田「…妹だろうが親父だろうが構わずブッ殺す、そういう奴かい」
やけに強さに拘る彼の心意は分からないが、私達を手助けする様な行動はそれ故なのだろう。
旦那の"親父だろうが"という発言から星海坊主さんとも一悶着あったのが窺えるが、だとしたら親子関係悪過ぎだと思うのは私だけだろうか。いや私も良くなかったけれど。
坂田「皮肉じゃねーか。血は繋がっていても妹を殺そうとする兄貴もいりゃ、血は繋がっていなくとも母子より強い絆で繋がっている連中もいる。どっちが本物の家族かなんて知りゃしねーがな」
旦那の言葉には特に返さず、けれどやっぱり笑顔のままの神楽ちゃんのお兄さん。
表情筋が上がりっぱなしで辛くないのか気になるが、鳳仙が口を開いたことでそちらに注意が向く。
鳳仙「面白いではないか。その絆とやらの強さ、見せてもらおうではないか。貴様がわしの鎖から日輪を解き放てるか、わしが奴等の絆を断ち切れるか、勝負といこうではないか」
そう言い切ると、神楽ちゃんの持つ番傘の何倍にもなる大きい番傘を鳳仙が片手で持ち、戦闘体制に入る。ので、私も持っていた木刀を旦那に投げ渡す。
年寄りと話すと会話が長くなるから嫌なんだ。長い長い会話からようやく戦闘シーンに入れる。
鳳仙「地球人風情にこの夜王の鎖、断ち切れるか」
坂田「エロジジイの先走り汁で出来たような鎖なんざ一太刀でシメーだ」
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凛音 - みんな春雨春雨言うからチャプチェ食べたくなってきた((( (2022年3月22日 15時) (レス) @page12 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - なのはさん» 本当に更新しないですよね、、、いやすみません。亀でごめんなさい。続編ではもっと更新早くしますので、、! (2020年4月23日 0時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか?楽しみです! (2020年4月17日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» わざわざご丁寧な説明ありがとうございます!登場してもちょろっとしか夜兎の皆さんが出ていないのでこれから出していけたらいいなあ…と思っております笑 (2020年3月31日 13時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 確認したところ変わってしまっていますね(-_-;)これからはこちらのiDになると思います!こちらのiDからも変わらず応援していきますね!!遂に夜兎の登場(o_o)楽しみです!! (2019年11月29日 12時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年10月23日 20時