第二百十二訓 ページ26
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坂田「明けねェ夜なんざこの世にゃねェ、この
旦那の声と共に立ち合った二人。旦那が先に木刀を振るも片手で止められてしまい、蹴りをモロに喰らっている。
さらに追加で番傘での攻撃。とてつもない衝撃音と共に立ち込める煙に、旦那の姿が見えなくなる。
鳳仙「…ほう、わしの一撃を止めたか」
鳳仙のその言葉と共に見えた旦那は、言葉通り鳳仙の重い一撃を止めていて、だがそれも長くは続かなそうだ。見えてる以上に相当辛いのだろう。
神威「スゴイスゴイ、あの夜王相手に十秒もつなんて、コイツは面白くなってきた。頑張ってよお兄さん、俺応援したくなってきちゃった」
手を叩きながら呑気に喋る神楽ちゃんのお兄さんの声を尻目に私も参戦する。「オネーサンも頑張ってね」なんて舐めた言葉には返事をせず、鳳仙の番傘に足をつき刀を振る。
鳳仙の番傘での一撃を止めている最中の旦那には負担を掛けるが、一瞬だけなので頑張って堪えてもらおう。
坂田「てめっ、なに…っ!」
「すみません旦那、頑張って」
私の振った刀を避ける為、鳳仙が身を引き、その結果旦那にかかっていた圧もなくなったのだから感謝してほしい。
鳳仙が動きは読めていたので、刀を振ったと同時に空中で一回転。鳳仙の真後ろに着地し、背後から斬りかかる。同時に、旦那も前から斬りかかっていた。
が、その攻撃は地面に突き立てた番傘で受け止められ、番傘を軸に蹴りでの攻撃。単調な攻撃だが威力が凄いので隙もなかなかない。お互い避けたので無事だが、今度は鳳仙が私に狙いを定めてきた。
__と思ったら、私を見るなり目を大きく見開き、その直後ニヤッと口角を上げ、足を止めた。
鳳仙「そうか…貴様、
坂田「…鬼子?」
鳳仙「よもや実在していたとはな… 女の身でその身のこなしには天晴れだが、鬼子ならそれも頷けよう」
"鬼子"という発言に反応したのは旦那が私に視線を向けてくるが「さぁ?」と短く返す。さすが高齢者、この手の話には詳しそうだ。
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凛音 - みんな春雨春雨言うからチャプチェ食べたくなってきた((( (2022年3月22日 15時) (レス) @page12 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - なのはさん» 本当に更新しないですよね、、、いやすみません。亀でごめんなさい。続編ではもっと更新早くしますので、、! (2020年4月23日 0時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか?楽しみです! (2020年4月17日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» わざわざご丁寧な説明ありがとうございます!登場してもちょろっとしか夜兎の皆さんが出ていないのでこれから出していけたらいいなあ…と思っております笑 (2020年3月31日 13時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 確認したところ変わってしまっていますね(-_-;)これからはこちらのiDになると思います!こちらのiDからも変わらず応援していきますね!!遂に夜兎の登場(o_o)楽しみです!! (2019年11月29日 12時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年10月23日 20時