第二百訓 ページ14
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坂田「…帰るトコなくなっても知らねーぜ」
月詠「心配いらんわ。だってぬしら、吉原を叩き潰してくれるんじゃろう」
微笑んでそう言う姿に旦那は呆れた様子で溜め息を吐く。戦力が増えるに越した事はないし私からすれば大歓迎だ。友達が増えるチャンスとしか思えない。
月詠「ぬしは、」
「………あ、私?」
月詠「ぬししかおらん。ぬしは誰が為いく」
話が私に飛ぶとは思っておらず気を抜いていたら、私に視線を向けていた月詠さん。成り行きで、と言ってしまえばそれまでだけれど、強いて言うなら…
「…晴太くんがあんな必死になってまで追いかける日輪太夫を見てみたい、からですかね」
月詠「……」
「軽過ぎました?…何て言うんでしょう、齢十も満たない子の気勢に驚かされたというか…応援したくなったというか…」
月詠「いや、もういい。十分じゃ」
「……」
絶対飽きられたわこれ。うわぁ恥ずかしい。
…何見てんだよ天パぶっ殺すぞ。
月詠「わっちが日輪の為ならぬしは晴太の為、そういうことじゃろう?」
「あ、はい。それですそれ」
やっぱり月詠さんは優しい人だ。誰にでも平等に気を使ってくれる。吉原の女性は皆こうなのだろうか。
…何見てんだよ天パ。ぶっ殺すぞ。(二回目)
まァそんな旦那は後程シメるとして、鳳仙のいる屋敷に向かう。先ずはそこに向かわないと話が進まない。晴太くんも、きっとそこにいる。
服装は先程よりも動きやすくはなったが出来る事なら真選組の隊服が良かった。なんだかんだでアレが一番動きやすい。勿論、吉原でそんな格好は目立つから出来ないのだが。
「三人共、本当にその格好で行くんですか」
坂田「ンだよ、文句あんのか」
「それで潜入失敗したら恨みますよ」
神楽「Aもやろうヨ!巨乳は世界を救うってパピーも銀ちゃんも言ってたネ!!保証するアル!!」
「月詠さん彼等は捨て駒として使いましょう」
鳳仙のいる屋敷から少し離れた位置で万事屋の三人に確認をとる。その格好とは、旦那と新八くんが女装をし、胸をこれでもかというくらい大きく偽装している姿のこと。胸偽装は神楽ちゃんもだ。
……月詠さんがまともな人で本当に良かった。
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凛音 - みんな春雨春雨言うからチャプチェ食べたくなってきた((( (2022年3月22日 15時) (レス) @page12 id: 7001d6b560 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - なのはさん» 本当に更新しないですよね、、、いやすみません。亀でごめんなさい。続編ではもっと更新早くしますので、、! (2020年4月23日 0時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか?楽しみです! (2020年4月17日 0時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» わざわざご丁寧な説明ありがとうございます!登場してもちょろっとしか夜兎の皆さんが出ていないのでこれから出していけたらいいなあ…と思っております笑 (2020年3月31日 13時) (レス) id: a37c2613c3 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 確認したところ変わってしまっていますね(-_-;)これからはこちらのiDになると思います!こちらのiDからも変わらず応援していきますね!!遂に夜兎の登場(o_o)楽しみです!! (2019年11月29日 12時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年10月23日 20時