【銀魂】今日もお江戸は平和です ４

第百四十五訓 ページ3

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「は、おまっ、見えなくなる程ブン投げるってどんだけ馬鹿力？私が悪いの？一振りだけってケチった私が悪いの？」

沖田「すいやせん。高ェ刀って言われたらつい力んじゃって」

「力みすぎだわ。貰った中で一番可愛かったのに…」

沖田「って言う割りには悲しんでないですよね」

「君は怒られたいのかな」



刀にそれ程のこだわりを持っている訳ではないが、空の彼方へと消えていった私の刀に別れの言葉も告げられず、一度も振ることがなく終わってしまえば誰だって怒るし落ち込む。

しかし罪悪感を持ち合わせていないこの男は、謝ってはいるが反省してる様子は全く見られない。


神様、どうかこの男に天罰をお与えください。


総悟を睨みつけながら神に祈っていると、山崎が「貰った中ってことは他にも刀貰ったんですか？」と聞いてきたので「多過ぎてちょっとビビったけどね」と返す。大袈裟じゃなくて、本当に。



「そんなに貰ったんスか！？」
「総長にもなるとレベルが違うなァ」

近藤「…俺局長なんだけど」

沖田「へェ、やっぱAさんにはかなわねーや。先っちょだけでいいんで、貰った刀全部素振りさせてもらってもいいですかね」

「絶対嫌」



人の甘さにつけ込んでくる悪魔にはもう騙されないと心に誓い、部屋に戻る。先程の書類、提出日が今日までだったのを忘れてた。急いで取り掛からなくては。


あまり言いたくはないが、他の隊士達は兎も角、近藤さんと総悟(特にコイツ)は仕事を真面目に行わない事に定評があるので「あんま馬鹿やってると怒られますよ」と部屋に戻る際言っておいた。

土方さんの回し者だと思われたくないが、注意でもしておかないと土方さんの怒りの矛先がこちらに向くことがあるのだ。理不尽な人でしょう？


まあ、少し言ったぐらいで真面目に仕事をするような彼らではないけれど。



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