第百四十一訓 からかい上手の志村さん ページ47
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歩いてる途中、やはりどうしても彼女と"つい最近出会った"だなんて思えなくて、真剣そうな顔をしていたのか、私を見て「どうしたの?」と聞いてくる妙ちゃん。
心配させてしまったのなら申し訳ないが、一度気になってしまうと気になって気になってしょうがない。
「…やっぱりさ、私と妙ちゃん前に何処かで会ったことない?」
以前も感じたこの懐かしい感覚。ただの気のせいではない筈だ。しかし妙ちゃんはニコリと笑い「会ったことない」とキッパリ言った。
「………やっぱ気のせいなのかなー」
妙「私と似てる誰かと勘違いしてるんじゃないかしら?それか、私のドッペルゲンガーに会ったとか」
「…怖いこと言わないでよ」
少しビビってる私の反応が面白かったのか、フフッとからかって笑う妙ちゃんに今度は私から近づいて行き、また歩き出す。
家まであと少しの所で面白がった妙ちゃんが口を開いて怖い話をしようとしたので、急いで耳を塞ぎ「やっぱり妙ちゃんの家広いねー!!」と大声を出して話を遮る。
本当に恐ろしい人だな。いろんな意味で。
まだ明るい時間であったことに感謝をし、任務を無事終えた私が帰ろうとすると、「ゆっくりしていっても良いのよ?」とあまいお誘いが。
妙「折角ここまで来たんだもの。最近女子会も出来てないし、お茶でも飲んでかない?」
「気持ちは嬉しいんだけど、実はまだ終わってない仕事あってさ。また今度お邪魔するね」
「今日中に提出の書類もあるし」と付け足すと残念そうな顔をされたが、仕事ならと物分かりの良い彼女に助かり、次に遊ぶ約束も出来た。
別れの挨拶をして足を門に向けると「待って!」と妙ちゃんの声が。振り向くと袖を掴まれて「ボタン、取れかけてるわよ」と。
「……あ、ホントだ」
見れば右腕の袖に付いているボタンが確かに宙ぶらりんしていた。この状態で先程まで歩いていたことを考えると小っ恥ずかしい。
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第百四十二訓 思い出すのは→←第百四十訓 黄色いソレって割と怖い顔してると思うんだよね
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クローバー - タイトルの第が大になっていますよ (2022年10月23日 19時) (レス) @page25 id: f7867713b9 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ミクさん» 洒落にならない数々のミス申し訳ありません。一通り目を通し修正してきました。ココがまだおかしい、という箇所がありましたらお手数ですがまた教えて頂けると幸いです。すみません。 (2021年8月5日 20時) (レス) id: d757d08cdf (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 時々、坂田「銀さんたぶらかして」みたいな感じになって最初の「の前の名前が違っていることがあります (2021年8月5日 13時) (レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - MEIさん» ありがとうございます!テスト、なんとか終わりました!!テストお疲れ様です!2週間以上も前ですけど(笑) (2019年6月7日 7時) (レス) id: bb6b3491df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年5月12日 12時