【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第五十六訓 ページ9

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場所は変わり大江戸信用金庫前。
数十分前にニュースで見ていた場所。


テレビで見た犯人の目のクマは、えいりあんに寄生されている証拠だろう。えいりあんをこのまま野放しにしておけば江戸がどうなるか分かったもんじゃない。

だが、ただ捕まえようと正面から言っても逃げられてしまうので、とりあえず説得してみることに。



「えいりあん、お前は完全に包囲されている。無駄な抵抗はやめて大人しく投降しなさい」

「故郷にいるお母様が泣いてるぞー。そんなえいりあんにするために産んだんじゃないって言ってるぞー」



総悟と二人で説得するも出てこない。ここまでは予想通りなので次の段階に移るため、手で合図しえいりあんの母親に扮した近藤さんを呼んだ。



「お母さんもう知らないから！お母さん…もう三年前のあの時から息子はいない者だと思って…」



そんな近藤さんの説得の途中で突然、近藤さんを勢いよく轢いてパトカー飛び出してきた。パトカーってことは真選組の誰か。今自分達の上司轢いたからね。



「「えいりあんがなんぼのもんじゃーい！！」」

「いやえいりあんじゃねーからコレ！！」

「局長ォォォ！！しっかり！！」



誰かと思えばパトカーから出てきたのは土方さんと原田。訳の分からない事を言ってる辺りあの二人は近藤さんを轢いたことに気づいてない。

引き気味に二人を見ていれば「誰か出てくるぞォ！」との声が。自動ドアに目をやれば、建物内に誰かが立っている。



「いいからこいってんだよ。マロンパフェ食わしてやっから。なっ？」

「ちょ離してヨ、離れて歩いてヨ」



包囲していた所から出て来たのは神楽ちゃんと、星海坊主…だろうか。状況が読み込めない。そもそも二人はどう言う関係性？



「なんだ、お父さんと歩くのが恥ずかしいのか！？」



…お父さん？神楽ちゃんの？

疑問符ばかり浮かべているが仕方ない。頭が追いつかないのだ。全く周りが見えていないのか、歩いて行く二人と、その後を追い旦那と新八くんも中から出て来て、去って行った。



「…………なに？」




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先程の四人は置いておき、中に入ると星海坊主に倒された気持ち悪い死骸があった。R指定が入りそうな死骸だがどっかのお偉いさんが欲しがっているらしい。

こんなのと星海坊主がやりあってるなんて、どっちが化け物なんだか分からない。


…そういえば屯所に星海坊主が来た時、神楽ちゃんの父だと知らず失礼な事を言ってしまった気がする。



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