【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第五十二訓 ページ5

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「お前は一生糖分でもとってろ。どうだ総悟、ウメーだろ」

「スゲーや土方さん、カツ丼を犬の餌に昇華できるとは」

「…Aは？ウメーだろ、土方スペシャル」

「一口食べただけで無くなっていく食欲。これならダイエットにも効きそうですよね。さすが土方さん、頭の切れる人は違うなぁ」

「…何だコレ。おごってやったのにこの敗北感…」



試しに一口…なんてしなければ良かった。マヨネーズの味しかしない。カツと思われる歯ごたえなのに味がマヨネーズ。口の中がマヨネーズしか感じない。控えめに言って気持ち悪い。



「……まぁいい、本筋の話をしよう。テメー総悟とAにいろいろ吹きこまれたそうだが、アレ全部忘れてくれ」



話が脱線していたのに気づいたのか話を元に戻した土方さん。あんなもの出さなければ話が脱線することもなかったのに、という言葉は飲み込んだ。



「んだオイ都合のいい話だな。その感じじゃテメーもあそこで何が行われてる知ってんじゃねーの？」

「大層な役人さんだよ。目の前で犯罪が起きてるってのにしらんぷりたァ、いずれ真選組(ウチ)が潰すさ」



「だがまだ早ェ」と、カツ丼(ほぼマヨネーズ)を食べ始める。味覚狂ってんな、この人。

何となく土方さんが煉獄関に来ていた時点で予想はしていたが、どうやら裏で誰が糸を引いているのか土方さんは知っているらしい。



「…近藤さんには言うなよ。あの人に知られたらなりふり構わず無茶しかねねェ」



と、そう言って教えてくれた敵さんは予想よりもかなりの重鎮だった。

それは、この国の実権を事実上握っている"天導衆"だと言う。つまり趣味の悪いアレは天導衆の遊び場だったのだ。


命を軽んじるのも程々にして頂きたい。この国のお上共は唯の遊びで命を奪い笑ってるのか。命は大切にと習ってこなかったのか。

煉獄関…コレは潰すのが大変そうだ。


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