【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第八十六訓 ページ39

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しかし、このまま勝負を始めるとなると問題が発生する。柳生さんは七対七と言っていたが、この場の人数をは七対五。これではあちら側が明らかに不利だ。

私と同じことを考えていたのか、近藤さんと神楽ちゃんがそう訴えると「ここにいる5人の中に大将はいない」と、柳生さん。



「我等の大将は既にこの屋敷のどこかにいる。我々を相手にせずそいつを探して倒せば勝てるぞ。

もう一人もこの屋敷のどこかにいるだろう。彼はこの道場の範士だ。その強さは柳生四天王と同等、甘く見ない方がいい」



答えにもつながるヒントを残し、勝つ気満々でいる柳生組に分かりやすく反応する3バカ(近藤さんと神楽ちゃんと旦那)に呆れつつ、冷めた視線で見つめる。



「それでは勝負開始は20分後」

「うるせー10分で始めてやるよ！！」

「しっかり準備しておいてください」

「するかァ！ぶっつけでいくわボケェ！！」



だがまァ正直、私だってアイツらの鼻をへし折ってやりたくてたまらない。

セレブだからお腹周りもボンボンな奴ばかりだと思っていたのに…全員スリムじゃねーか。



「もうムカつくからさァ、こっちも大将ムキ出しでいこうぜ！いつやられてもOKみたいな感じで！！」

「一発KOですそんなトコ！ってか僕が大将！？」



新八くんの股間にお皿をつけた近藤さんにツッコむ新八くん。自分が大将なことに驚いているが、一応私達は恒道館の門弟ということになっているのだ。

近藤さんが新八くんのことは命を張って護ると言っているし、大丈夫だろう。



「んなことより、みなさんどこに皿つけるんでェ？土方さんは負けるつもりが一切ないんで眼球につけるらしいでさァ」

「オイ眼球えぐり出されてーのか、テメーは」

「グダグダ考えても割れる時は割れるんだよ。適当に張っとけ適当に。よし、俺はココにしよう」

「それだと前が見えないじゃないですか。だからココにこうして…」

「「お〜」」

「『お〜』じゃねーんだよ！皿が黒くなっただけだろーが！！」


そんなドSコンビ二人が取り付けた皿は土方さんの両目。だかそれでは不便なので、皿にマジックペンで目を描いてあげたのだが、逆効果だったらしく、怒鳴られてしまった。



「銀ちゃーん！！Aー！！私スゴイ事考えたアル！足の裏、コレ歩いてたら見えなくね？スゴクネ？コレ？」



キャッホォオ！と楽しそうに舞う神楽ちゃん。しかし皿をつけた足底を地面につけると、案の定パキッと、皿が割れた。



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