【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第七十五訓 ページ28

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どうやら総悟は、瑠璃丸を捕まえるために無茶なカブト狩りをし、その被害に神楽ちゃんがあったとかで土方さんに注意されていたらしい。

マヨネーズでカブトムシを捕まえるのも無茶だと思うが。マヨネーズで捕まえるのはやめてハニー大作戦でいこうと近藤さんが言うけども、同じく無茶だ。



「いや、マヨネーズ決死行でいこう」

「いや、なりきりウォーズエピソードIIIでいきましょーや」

「いや、脅してゲッツ天空の花嫁でいきましょう」

「いや、傷だらけのハニー湯煙殺人事件でいこう」

「あ"あ" アレ！！局長見て下さい！！」



どの作戦でカブト狩りをするか決めていると双眼鏡を手にした隊士が叫ぶ。奥の方を見ればカブトムシが、いや、ただのカブトムシではなく瑠璃丸がそこにいた


「カブト狩りじゃああ！！」と叫びながら走っていく旦那に続いて私達も旦那を追いかけるように走る。並走して土方さんが止めに入るも止まってはくれない。

と、その頭を土台にして神楽ちゃんが飛び、カブトムシをとろうとしたが、神楽ちゃんの足を総悟が「カーブト割りじゃああ！！」と言って地面に叩きつけそれを食い止める。

が、「カブト蹴りじゃあ！！」と叫んだ旦那に蹴りを入れられ、総悟もまた地面へ。



「ワッハッハッハッ！カーブト…割れたァァァ！！」



これをナイスとばかりに私は、一人で勝手に木に登り勝手に滑って落ちてきた近藤さんをジャンプ台にして刀を抜き、カブトムシの前まで飛ぶ。



「カーブト斬、」



りじゃあ！！と言おうとしたら、服を掴まれ一気に地面に落とされた。

尻もちをついて上を見上げると私を落とした張本人である旦那と土方さんが木の上で言い合いをしている。



「カーブト…」

「言わせるか！カーブト…」

「俺が カーブト…」



やられたままじゃいられないので立ち上がると、顔が怖い神楽ちゃんと総悟が「カーブートー折りじゃァァァァ！！」と言ってカブトムシのいる木をそのまま折ってしまった。


木の上にいた二人は避けられず、当然その被害に合っていた。証拠に断末魔が森に響き渡る。

今の今までの馬鹿騒ぎと木を折ってしまったせいで、瑠璃丸は何処かに飛んで行ってしまった。


…振り出しだ。


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