【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第六十三訓 ゴルゴ１３篇 ページ16

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「てめーらを呼んだのは他でもねェ。

＿＿＿＿＿奴がついに動く」


「…とっつぁん、そりゃ確かかィ」



夜、とっつぁんに呼び出された。

呼ばれた先はちょっと良い感じのお好み焼き屋。今はもんじゃ焼きを作っている最中だ。


こういったのは大体近藤さんと土方さんの2人で行くのだが今日はなんと私と総悟も呼び出されたのだ。

名前を呼ばず"奴"と呼んでいる限り、これはかなり重大な話だと思われる。

ハリーポッターの名前を言ってはいけないあの人とハリーが戦う並みの緊張感だ。思わず持っていた湯のみ茶碗を落としてしまった。



「幕府(うえ)の連中がガタガタ言うなら腹切る覚悟だ……決戦だよ。奴も奴の企ても全て潰す」

「…そうか。とっつぁんがそのつもりなら俺たちの命もアンタに預ける」

「フン、頼りにしてるぜ」



頭を下げる私達を見て満足したのか立ち去るとっつぁん。もんじゃ焼きを作り終えたタイミング出て行ってしまったが、食べてしまってもいいのだろうか。

許可は取らなかったが多分平気だろう。そう思いもんじゃを口に入れた時、近藤さんが確認しておきたい事があると私たちに向き直る。



「………奴って誰かな？」

「しらねーのかよ！！」



知らないのに話合わせて喋ってたのかと、私と同じ事を思った土方さんが半ば呆れて聞く。



「だってよ〜真剣な顔して話してるのに『奴って誰だ？』って聞きづらいだろ〜。トシ、何か知らんか」

「知らねェ」



土方さんも知らないのなら総悟が知ってる訳ないと思うのだが、一応聞いてみたら案の定、知らないと言われた。



「Aさんこそ知らねーんですかィ？」

「全く知らない」



皆目見当もつかない。揃いも揃って誰も知らないってヤバくないか？この会話をを聞いてた土方さんに「お前も知らないのか？」と言われたが本当に知らない。


何で私が知っていると思ったのか問うと、湯のみ茶碗を落としていたからだ、と。

どうやら土方さんは、私が湯のみ茶碗を落としたのは奴が誰なのかを知っていて、ビビって落としたんじゃないのかと思ったらしいのだ。

そこまでビビりじゃないわ。



「ムード出した方がいいかと思って」

「ムード出すためだけに湯のみ割ったの！？」



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