【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第五十八訓 ページ11

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「…っおし、計画通りだ。このまま神楽探すぞ！」

「嘘つけ天パ。どこのウソップだお前は」



すっごい格好つけてたのに何なの。とてつもなくダサい。恥ずかしいんですけど。



「食われちまったモンはしょうがねーだろ！こんなことになるなんて分かんなかったんだから！」

「うるさっ。口動かしてる暇あるなら神楽ちゃん探してくれません？」

「…お前後で覚えてろよ」



旦那を無視して「神楽ちゃーん！」と呼んでも返事は返ってこない。かなり広そうなので、奥にいる可能性もある。よって二手に別れることにした。


奥に進んで行く道中何度も呼ぶが、やっぱり返事は返ってこない。その代わり「ワン！」と聞き覚えのある鳴き声が。



「定春くん？何でここに…旦那は？」

「ワン！」

「…そうなんだ。取り敢えず一緒に行こっか」

「ワン！！」

「あはは、何言ってるか全然分かんねー」



動物に好かれない体質の私だが定春くんは懐いてくれてる、と思う。現に今、隣を歩いてくれている。

いたっ！ちょ、腕噛まないで。いだだだッ！！


…そんな定春くんと歩くこと数分、奥の方に見知ったメガネがいた。



「Aさん！？定春も！！良かった、真選組が来てくれたんですね！！」



まぁそんな感じと相槌を打つと神楽ちゃんも中にいるんですと安堵していた表情を硬くして言う。実際には真選組は私しかいないのだけれど。


新八くんも神楽ちゃんがどこにいるのか分かっていないらしいので、もっと奥に進んで行こうとするといつの間にか奥にいた定春くんが「ワン！」と吠える。


いつの間にそんな奥行ってたの。


定春くんの近くに行くと、そこには名前は忘れたがどっかの国の皇子だった気がする人と、その付き人と思われる二人が蹲まっていた。私を見るなり駆け寄って来て、鬱陶しいぐらい助けてくれと叫び散らす。



「あの、大丈夫ですかソレ。頭がもうえいりあん化してるじゃないですか。新八くん近づいちゃダメだよ。何かうつされるかもしれない」

「これは最初からついてんの！！何もうつさねーしうつせねーから！！」



それは失礼な事を言ってしまった。額の辺りから触手みたいのが生えてるからてっきり寄生されたのかと…
一応、謝っておいた。



「でもなんかゆらゆらしてて鬱陶しいんで引き抜いていいですか？つーか普通に抜いてみたい。抜いたらまた生えてくるの？」

「いいわけあるかァ！！この娘可愛い顔してとんでもない事言い出すんですけど！！」



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