【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第五十四訓 煉獄関篇 終 ページ7

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万事屋での出来事から数時間。
もう何度目かになる煉獄関にやってきた。


上からステージを見下ろせば、鬼道丸を殺したと思われる犯人がステージ上で暴れまくっていた。

中々の強さだが、ステージに鬼道丸が現れてからは違った。否、鬼道丸ではなく鬼道丸のお面をつけた旦那、の方が正しいか。


さっきよりも盛り上がりを見せる会場。一部動揺している人もチラホラ見受けられるが。


お面を囮にし下から攻撃をかけたが鬼道丸を殺した犯人の荼吉尼に防がれ、重たそうな金棒で脇腹を思いっきり殴られる旦那。しかし木刀で防いでいたので致命傷にはならず、そのまま荼吉尼を吹っ飛ばす。


ステージに万事屋三人が揃い、責任者らしき人も降りてきた。それを見計らい私たちも下に降りていく。



「…な、なんだコイツら」

「今時弔い合戦なんざ、しかも人斬りのためにだぜィ？得るものなんざ何もねェ、分かってんだよんなこたァ。だけどここで動かねーと自分が自分じゃなくなるでィ」



刀を相手に向け話す総悟に「俺達のバックに誰がいると思ってる！」と敵さんが多分自身の中で最大の脅しをかけてくるが、そんなの全く意味がない。



「やぁねぇお侍さんったら。目ん玉かっ開いてよ〜く御覧なさいな♡」

「僕たち真選組だよ〜」

「アララ、おっかない人がついてるんだねィ」



いつの間にか真選組が周りを取り囲んでいるのに動揺を隠せない敵さん方。何人かが逃げたのを皮切りにそれを追い、斬っての乱闘。

裏でコソコソ探るのは向かない。やっぱりこう単純なものが一番ラクで手っ取り早い。



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「結局一番デカイ魚は逃がしちまったよーで。悪い奴ほどよく眠るとは言ったもんでィ」



思っていたよりもあっさり終わり、結局一番捕まえたかった天導衆には逃げられてしまった。この国の重鎮だし、やはり一筋縄じゃいかないか。



「ついでテメェらも眠ってくれや永遠に。人のこと散々利用してくれやがってよ」

「だから助けに来てあげたじゃないですか。それに旦那、カッコ良かったですよ」



「は？」と驚く旦那に「いつもの−2割り増しくらいですかね」と言えば「下がってんじゃねーか！」とツッコまれる。


土方さん曰く、もしも今回のことで真選組に火の粉がふりかかったら全員切腹らしい。万事屋だけじゃなくて私達も…私だけでも何とか生き残れないだろうか。



…近藤さんだけ切腹だったらどうしよう。
今回、一番関係ない人なのに。



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