【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第七十二訓 ページ25

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そんなやりとりがあった次の日。

昨日だったらのんびり朝ごはんを食べていたであろう時間に私たちは森に来ていた。


隊ごとに森の中を分担して探し回っているのだが、これが中々見つからない。

気がついたら太陽が真上にあるではないか。そもそも森の中を探すというのが雑過ぎる…今どこ歩いているか分からないし。


森特有のジメジメした空気＋高い気温＋見つかる様子のない瑠璃丸でこっちはイライラが止まらない。


私はどこの隊にも所属していないので三番隊(終兄さんオンリー)と共に探していたのだが、気付いたら私の周りには誰もおらず、ボッチだった。


自分の方向音痴っぷりは自分が一番よく知っている。どっかの腹黒とは違い終兄さんは無口だが優しいので大方私がはぐれていってしまったのだろう。


そろそろ歩くのも疲れてきた。「時間になったらここに集合！」と近藤さんが拠点を作ってくれたが、自分がどこにいるのか分かっていない現状でそこまで帰れる自信がない。日が暮れるまでには戻りたいのだが。


それと、森を歩いていて気になったことが一つ。


カブトムシが全然見つからない。


道に迷いながらも仕事をこなしている自分を褒めたいところだが、瑠璃丸どころかカブトムシ一匹でさえ見つけることができていない。

そうなると後々、土方さんにサボっていたと疑われ怒られてしまう。それだけはなんとしても避けたい。


ただ、闇雲に探し回るのじゃダメなことには歩いていて気付いたのでエサで誘き寄せようと思う。

我ながら良い案だが、そうなると次はエサがない。カブトムシが食べるようなゼリーなんて持ってきていないし、食べ物なら全部拠点のテントの中。


突然だが、私はかなり頭の良い方だ。


土方さんが真選組の頭脳だなんだ言われているが私も頭脳と呼んでくれてもいい働きはたくさんしてきたと自負出来る。子供の頃はそれでよく褒められていたし、今でも褒められる。

ただの自慢話というわけではなく、何が言いたいのかと言うと、瑠璃丸を見つける良い案が思いついたということ。


自分で言うのも何だが、かなり良い案、神がかっているレベルの案。そのためにはまず準備をしなくては。


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