第六十八訓 ページ21
.
「ぬお…思ったよりキツ…」
「っ、死ぬ......！」
想像していた100倍キツイ。「キャー！」とか叫ぶ余裕なんてないくらい辛くて今にも失神してしまいそう。
隣に座っている土方さんが栗子ちゃんたちの様子を聞いて来た時、前から見覚えのある人が飛んで来て土方さんに直撃した。
「てめェェェ！！何してんだァァ！」
「ベルト締めんの忘れた！ベルト締めんの忘れた！」
飛んで来た総悟はさっきまで人を脅していた人とは思えないくらいに目をぐるぐるにし、飛んで行かないように土方さんの髪を必死に掴んでいる。
「オイなんだコイツ！さっきとは別人じゃねーか！！
テンパりまくってんぞ！」
「Sだからこそ打たれ弱いの！ガラスの剣なの！たたたた助けてェェェ！！土方コノヤロー！！」
いつものムカつくポーカーフェイスは何処へやら、声を大にして「はわわわ」叫ぶ姿はあまりにも滑稽で、
「ちょ、バカ、笑わせっ、ないで…っ！」
「お前、バッ…」
ジェットコースターが下に降りていく勢いに恐怖感じつつ、総悟が笑わせにくるものだからいろんな感情がごちゃ混ぜになって息が上手くできなくなる。
「ぎゃああああ！！」
.
長いようで短かった、でも今までで1番色濃い時間になったであろうジェットコースターも終わり、フラフラする体を正して歩いていく。
ちなみに総悟は土方さんに肩を貸してもらって何とか歩いている。
「ふっ、『はわわわわ』ってどんな表現の仕方してんの、マジ、でっ、テンパりすぎだって…！！」
久しぶりにこんなに笑った。普段ならお腹を抱えて笑う私にここまでバカにされたら言い返してくるのだが、そんな気力もないらしく何も言い返してこない。
そういえば総悟がチャラ男にウンコしろと脅していたが、その件はどうなったのか視線をチャラ男に向けると、立ち上がっている栗子ちゃんに対し中々立ち上がろうとしないチャラ男。
小さく漏らしたと呟く彼は心なしか座高が高くなってる気がする。総悟の力は絶大だ。いくら優しい栗子ちゃんでも大の男が漏らしたとなれば引くだろう。
そうすれば栗子ちゃんはチャラ男とはもう遊ぼうなんてしないはずだし別れる筈。
これで私たちの勝ちだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 331人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊ひな(プロフ) - 桜さん» 面白い……！？そう言って頂けるとお世辞だとしてもとても嬉しいです！更新頻度がバラバラで申し訳ない限りなのですが、私の出来る範囲で頑張っていこうと思います！コメントありがとうございます！ (2019年5月4日 0時) (
レス) id: de18b107bf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメント失礼します。初めて読まさせていただきましたが、すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2019年5月2日 18時) (レス) id: 7ff3846d52 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 折角お誘い下さったのに本当にごめんなさい！！！！！そんな私がこんな事を言うのはおこがましいと分かってはいるのですが、また別の機会に誘って下さると嬉しいです。長ったらしくてすいません。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 軽く調べて見たのですが、まぃさん！素晴らしく可愛いですね！（見た目の清楚さが特に）だからこそド素人の私が書いてしまうとキャラ崩壊が半端じゃなく事故作品にしてしまう気がして、ミリアさんに迷惑をかけると思うんです… (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - お誘い下さりありがとうございます！銀魂恋愛合作！！是非ともご一緒にやらせて頂きたいのですが、私自身たくっちさんの動画を拝見した事がなく、名前なら知っているのですがご期待に添えるようにはできないと思います。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊ひな | 作成日時：2019年4月17日 22時
