【銀魂】今日もお江戸は平和です

第四十六訓 ページ47

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ミツバ姉とはここ数年手紙でしかやり取りをしていない。きっかけは私達が江戸に来て数ヶ月経った頃、ミツバ姉に手紙を書いたのが始まり。


文字から伝わってくる優しさ、可憐さ、淑やかさ。


彼女の全てが大好きだ。ミツバ姉は私を拾ってくれた命の恩人であり、大切な姉。血は繋がっていないけれど、少なくとも私は姉のように慕っている。


手紙の内容は、近況報告や私がこっちで上手くやれているかどうかを心配してる様子も書かれており、どこまでもミツバ姉らしい手紙だった。

手紙を読む度に会いに行こうと決心するが、中々武州までは遠く、暇も無いので行けていない。


肺を患っているから武州から江戸まで来るのは大変だと思うけれど、いつかこっちに来た時、色んな所へ連れて行ってあげたい。



今の私がいるのは彼女のお陰だったと言っても過言ではないのだ。あの人には幸せになって欲しい。

助けてもらわなかったら私は今頃山で野垂れ死んでいただろうし。



ゴロンと再び寝転がり、手紙を何度も読み直して眺めること数分。自分でも引くレベルで顔のニヤつきが止まらない。ただただ、会いたいが募ってしまう。

今の私は片想いの恋愛ソングのような状況に陥っているといってもいい…それはそれで引くが。



「すいませんAさん、一緒に送られて来たお煎餅渡し忘れて……何してるんですか」

「ちょ助けて、顔つった」


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