【銀魂】今日もお江戸は平和です

第三十八訓 ページ39

.



「ひでーなオイ。コレで何人目だ？」

「えーと、18人目でさァ」

「隊士の半分以上がやられてるじゃないですか。勘弁してくださいよ…」

「冗談じゃねーよ。天下の真選組が幽霊にやられて寝込んじまっただなんて恥ずかしくてどこにも口外できんよ、情けねェ」



只今真選組の隊士の半分以上が寝込んでしまい、殆ど機能しない状態。そこそこなピンチである。



「トシ…俺は違うぞ。マヨネーズにやられた！」

「余計言えるか」



寝込んだ隊士は皆うわ言のように、赤い着物を着た女と言っている。この前の稲山さんが話してた怪談話にもそんな女が出てきた気もするが…


お茶を飲みながらこれからについて話すが、やっぱり話題は幽霊の方にいってしまう訳で。


幽霊なんていないと否定的な土方さんと、幽霊を甘く見たらとんでもない事になるぞと肯定的な近藤さんが議論しているが全く話は進まない。

ちなみに私は肯定派。



「局長！連れて来ました」

「オウ、山崎ご苦労！」



誰を連れて来たのか山崎の方を見ると、なんとも胡散臭い三人衆が。山崎曰く、拝み屋とのこと。正直不安しかない。



「先生なんとかなりませんかね。このままじゃ怖くて一人で厠にも行けんのですよ」

「任せるネ、ゴリラ」

「アレ、今ゴリラって言った？ゴリラって言ったよね」



しかし頼みの綱がこの三人しかいないので、不安は残るが屯所内を軽く見てもらった。



「ざっと屋敷を見させてもらいましたがね、こりゃ相当強力な霊の波動を感じますなゴリラ」

「あ、今確実にゴリラって言ったよね」

「まァとりあえず除霊してみますかね。こりゃ料金も相当高くなるゴリよ」



ゴリラだかゴリだか口ぐせみたいになってきているが、お金なんてどれだけ高くついても良いので早いとこ除霊して欲しい。



「因みになんですが、霊ってどのくらいいるゴリか？」

「うつった！！」



口ぐせがうつったことを近藤さん(ゴリラ)にツッコまれつつ、コスプレ三人衆の中の包帯ぐるぐるの人が「軽く500程ですかね」と。



「…おし、屯所ぶっ壊しますか」

「ダメに決まってんだろ」



立ち上がってバズーカを構えるも、土方さんに止められた。こんな所早いとこ壊してリニューアルしようと提案するが、ダメだった。壊したところで霊がいなくなるとは限らない、とまで言われてしまった。



「して、霊はいかようなものゴリか？」

「えーと……工場長」



.

第三十九訓→←第三十七訓 幽霊篇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す