【銀魂】今日もお江戸は平和です

第二十一訓 お花見篇 ページ22

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「おはようございます！総長！」
「何作ってんスか？」

「おはよう諸君。これはアレ、唐揚げだよ」



朝から元気な彼等に、フライパンから目を離さずに答えれば「「おぉ〜」」と感嘆の声。そんな風に見られると照れる。



「Aさん料理できたんスね！」
「俺一口貰って良いスか！？」
「バカ、お前止めとけって！！中に何入ってるか分からないんだぞ！！」
「そうだぞ。死にたくないなら止めとけって」

「お前らには絶対あげないからな」



別に私だって作りたくて作っている訳じゃない。近藤さんがどうしてもと言うからわざわざ作ってあげているだけだ…早くお酒が飲みたい。




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幸い天気も晴れ、桜も満開。最高の花見日和だ。
だから楽しく酒が飲めると思ったのに、



「オウオウ、ムサい連中がぞろぞろと。何の用ですか？キノコ狩りですか？」

「そこをどけ。そこは毎年真選組が花見をする際に使う特別席だ」



目の前には土方さんと睨み合う旦那。出会って直ぐにこれだ。本当に勘弁してほしい。

旦那だけじゃなく神楽ちゃんとメガネくん、妙ちゃんもいた。様子を見る限り、私たちと同じく花見をしに来たのだろう。



「大体山崎に場所取りいかせたはずだろ…どこ行ったアイツ？」

「ミントンやってますぜ、ミントン」

「山崎ィィィ！！」



土方さんにボコボコにされた山崎は自業自得として、何故か近藤さんもボコられた山崎と同様ボロボロだった。行く前は普通だった筈だが…あぁ、妙ちゃんにやられたのか。



「まァそーゆう事なんだ。こちらも毎年恒例の行事なんでおいそれと変更できない。お妙さんだけ残して去ってもらおうか 」

「いや、お妙さんごと去ってもらおーか」

「いや、お妙さんはダメだってば」



たしかに妙ちゃんは大事だね。
それは近藤さんが正しい。



「何勝手抜かしてんだ。幕臣だが知らねーがなァ俺達をどかしてーならブルドーザーでも持ってこいよ」

「ハーゲンダッツ１ダース持ってこいよ」

「フライドチキンの皮持ってこいよ」

「案外お前ら簡単に動くのな」

「面白ェ、幕府に逆らうか？」
「今年は桜じゃなく血の舞う花見になりそーだな…」



互いに火花の散る危ない空気になった所で、総悟は止めに入る。どうやら花見らしく決着をつけるらしい。



「第一回陣地争奪…叩いてかぶってジャンケンポン大会ぃぃぃぃ！！」

「「花見関係ねーじゃん！！」」



一緒に花見をする発想はあの人たちにはないのだろうか。



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