【銀魂】今日もお江戸は平和です

第二十六訓 警察は祭りの日も仕事篇 ページ27

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「いいか、祭りの当日は真選組総出で将軍の護衛につくことになる。将軍にかすり傷一つでもつこうものなら俺たち全員の首が飛ぶぞ。その辺心してかかれ」



朝の会議にて、土方さんがもう何度目かになる説明を繰り返す。今日の夜には祭りがあるのだが、ただの祭りではなく、なんと将軍様がその祭りに来るらしいのだ。


将軍様が来られるとなれば攘夷派の浪士は間違いなく動く。要は将軍様を護る、というのが今回の仕事。
"将軍様に何か"、なんて祭り中に起きれば私たちの首が飛ぶ。まさに命懸けだ。



「とにかくキナくせー野郎を見つけたらブった斬れ。俺が責任をとる」

「本当ですか土方さん。私、最近視力が落ちてきて…屋台の店主以外全員斬っちゃうと思いますけど、よろしくお願いしますね」

「土方さん…俺ァどーにも鼻が効かねーんで侍見つけたら片っ端から叩き斬りまさァ。頼みますぜ」

「オーイみんな、さっき言ったことはナシの方向で」



土方さんの取る責任とやらは随分と軽く一瞬で終わってしまったが、なら始めから言わないでもらいたい。

「それから…」と、また口を開いたのは土方さん。何やら江戸にとんでもない人が来ているとのこと。あくまで噂だが。



「以前料亭で幕吏10数人が皆殺しにされた事件があったろう。あらぁ奴の仕業よ。攘夷志士の中で最も過激で最も危険な男……高杉晋助のな」



桂は最近大人しい。夜に動いてくるとしたら彼が一番危険だろう。多少は気を引き締めた方がよさそうだ。


他人が幸せそうに祭りで盛り上がってる中仕事なんて最悪すぎる。警察になんてなるんじゃなかった。


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