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相変わらず可愛いくて ページ45

陽の差し込む、おやつ時の部屋で

Aちゃんのお母さんが用意してくれたドーナツを頬張りながら


鏡の前で
そのままでも十分可愛いお顔を
一生懸命メイクしてるお姫様の後ろ姿を眺める。



余りにも眺め過ぎていたのか、

鏡の向こうのお姫様と目が合う…




ニコッと笑った後、目を伏せて
少しだけアヒル口になった唇にグロスを塗るAちゃん。

そのせいで、

いつもよりぷるぷるで
いつもより色鮮やかな唇に




わーーーー、キスしてぇーー!!



思春期のガキかっ!ってくらい
ドキドキして


食べかけのドーナツを紙ナプキンの上に置いて、
唇についた粉砂糖をティッシュで拭き取り


和「Aちゃん、Aちゃん」


後ろから、彼女の肩に顎を乗せて


和「あんま可愛くし過ぎちゃダメ」


手に持っていたグロスを取り上げると、



A「ん、ちょっ…!」



グロス塗りたてで
ちょっとペタペタな
甘い唇にちゅーして…。


和「ぷるぷるさせ過ぎよ?」


A「だって…」


和「俺じゃないやつがこーやってしたくなっちゃったら大変」


柔らかい頰を両手で挟んで
ぷにーっとさせると


A「和也くん心配しすぎ!大丈夫だもん!」


出会った頃より遥かに大人っぽくなった見た目とは裏腹、

だもん!って…(笑)





まぁ、そんなとこも可愛いんだけどさ。





A「ごめんね、和也くん。」


和「帰りも来てあげるから連絡すんだよ?」


A「うん、ありがと」


俺の車の助手席から降りていく
華奢な後ろ姿を見送りながら
しばらく煙草をふかしていたら


仲間の女の子たちを見つけて駆け出して
ヒールでコテンッとバランスを崩したのが見えた。


和「ふふっ」


1人なのに、思わず吹き出しながら

まだ長い煙草を携帯灰皿に押し付けると来た道を戻るように車を走らせた。

2つの鍵→←急展開の裏側



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まいまい - ログインしてないんです・・・泣 (2015年5月1日 16時) (レス) id: 24cd6f5a1c (このIDを非表示/違反報告)
もりもん(プロフ) - 初めまして!!すごく面白いお話で楽しく読ませていただきました♪もうにやけが止まらなくて胸キュンしまくりでした(笑)完結おめでとうございます!! また新作が出来るのを楽しみにしてますね! (2015年4月24日 18時) (レス) id: 746c98966c (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - 琉姫さん» ありがとうございます!何度も読み直して下さってるなんて…(T_T)!嬉し過ぎます…! 番外編も機会があったら書いてみたいと思います! 新作の方も出来たらお知らせさせてもらいます(^_^) (2015年4月24日 17時) (レス) id: 272525f823 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - ウルさん» ウルさん覚えてますよ!(^O^) コメント下さる方のお名前は一応覚えているつもり…です!(笑) 嬉しいお言葉ありがとうございます(T_T)! 新作も皆さんに読んで頂けるようがんばります! (2015年4月24日 17時) (レス) id: 272525f823 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - 智裕那さん» ありがとうございます!楽しく読んでいただけて光栄です(T_T)! 新作も準備中ですので、またよろしくお願いします! (2015年4月24日 17時) (レス) id: 272525f823 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こまち | 作成日時:2015年3月18日 1時

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