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彼女 Nside ページ21

エレベーターを降り、

ICカードになってる社員証で入口のドアロックを解除し中に入ると、

二宮「お疲れっす」

土曜出勤組が項垂れていた。



「二宮さんすいません、システムが落ちちゃったたみたいで」


うちの会社では、
若手は休日出勤させられて
重役になるにつれて休日の融通が効き出す。


だから休日に何かハプニングが起きると、
若手では解決出来なくて
こうやって誰かしらが順番に呼び出されるのだ。


二宮「あー、これならすぐ復旧できるよ」


「本当ですか?」



俺らにとってはそんな難しい問題じゃなくても、
これから頑張ってってもらう奴らに仕事を教えるため。

二宮「ここを、こうして…」


丁寧に説明して


「すいません、休日なのに…」

二宮「まぁ、気にすんなや(笑)」


時計を見たら丁度来てから30分が経つ頃。


二宮「んじゃ、頑張れよ?次なんかあったら高津呼び出しといて(笑)」


「お疲れさまです!!」「ありがとうございました!!」
っていう声を背に、
Aちゃんの待つ車に戻る。

エレベーターに乗り込んで
そこに残る甘ったるいにおいに嫌な予感がしつつも、
受付のある1階をスルーして地下へ向かうと

「地下1階です。」

扉が開いた途端、
目に飛び込んできたのは
俺の車を取り囲む人…。




近くに行かなくても分かる。

嫌な予感は的中して

二宮「…お疲れっす」


「あ!二宮さぁん!やっぱり!」


振り返る、甘いにおい。


二宮「人の車の周りで何してんの?」


「いや、二宮さんの車があるな〜と思ったら、妹さんが乗ってらしたので、ご挨拶に!」


着飾った笑顔の向こうに見えた
気まずそうな顔のAちゃんが


A「い、いもうとの…Aです」

要らない嘘をつく。



「お兄さんと、結構歳が離れてるんですね!!」

何故か嬉しそうに言う声に
すげぇイラッとして、

地下に響く甲高い笑い声を
掻き消すように言い放った。



「Aちゃん何言ってんの?Aちゃんは俺の彼女でしょーが。」

突っ掛かり Nside→←綺麗な威圧感



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まいまい - ログインしてないんです・・・泣 (2015年5月1日 16時) (レス) id: 24cd6f5a1c (このIDを非表示/違反報告)
もりもん(プロフ) - 初めまして!!すごく面白いお話で楽しく読ませていただきました♪もうにやけが止まらなくて胸キュンしまくりでした(笑)完結おめでとうございます!! また新作が出来るのを楽しみにしてますね! (2015年4月24日 18時) (レス) id: 746c98966c (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - 琉姫さん» ありがとうございます!何度も読み直して下さってるなんて…(T_T)!嬉し過ぎます…! 番外編も機会があったら書いてみたいと思います! 新作の方も出来たらお知らせさせてもらいます(^_^) (2015年4月24日 17時) (レス) id: 272525f823 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - ウルさん» ウルさん覚えてますよ!(^O^) コメント下さる方のお名前は一応覚えているつもり…です!(笑) 嬉しいお言葉ありがとうございます(T_T)! 新作も皆さんに読んで頂けるようがんばります! (2015年4月24日 17時) (レス) id: 272525f823 (このIDを非表示/違反報告)
こまち(プロフ) - 智裕那さん» ありがとうございます!楽しく読んでいただけて光栄です(T_T)! 新作も準備中ですので、またよろしくお願いします! (2015年4月24日 17時) (レス) id: 272525f823 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こまち | 作成日時:2015年3月18日 1時

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