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S.O.kiss 〜Y.T〜 ページ40

玉森said


暇つぶしに参加した合コンで出会った君。




ぱっと目を惹く華やかな外見と、話してみると男を立ててくれてちゃんと自分の意見も言える、そんなAに惹かれるのなんて一瞬だった。





ま、それも全部計算だった訳だけど。





合コンを途中で抜け出して、すぐに唇を重ねた。





やわらかく重なる唇の感触が麻薬みたいに俺の身体を侵してったんだ。




胸がざわめいた。





この出会いは運命だって、永遠にAといれるんだって、馬鹿みたいに信じてた。





その5日後、ネオンに照らされる中別の男とキスしてる君を見つけるまでは。





用があってその近くに行って、その帰り。



Aにばったり会わないかなってネオン街をキョロキョロ見回しながら歩いてた俺がアホみたいだね。





悔しくて唇を思いっきり噛み締める。





血の味がした。





改札の方から別のヤツとの抱擁とキスを終えて歩いてくるA。





見つかる前に、と、背を向けて少し歩いたら後ろからあの狂おしいほど愛しいはずだったAの声に名前を呼ばれた。





ゆっくりと振り向く。


そこには満面の笑みを浮かべたAが居たんだ。





『裕太、偶然だね!』



やめろ。くるな。




そう思うのに動かない身体は何なんだろう?





やがてAの甘い香りが鼻腔を満たして、やわらかい唇が重なる。




もう何も考えられなくなった。





ただただこの唇を貪った。





ふとした瞬間、さっき噛み締めた傷だろうか、唇に一瞬痛みが走る。





それで我に返った。





あー、俺、何してんだろ?





たった今浮気現場見たばっかだっていうのに何でキスしてんだ?





がっとAの肩を掴んで引き剥がす。





A「裕太...?どうしたの?」





玉「何も思い当たることないわけ?」






Aの目を見ずに言う。



目を見てしまったら多分...もう戻れないから。





A「...なに?わかんない。」





泣きそうなAの声を聞いて揺らぎそうな心を必死に奮い立たせて問い詰める。





玉「今。そこの改札で別のヤツと抱き合ってキスしてたよね?」






A「...そんな、こと...」





玉「してないとは言わせないから。嘘はもういい。いらない。ほんとの顔見せてみろよ。」





ぐっと息を詰めてAの顔を睨み付けた。





...すると。




今にも泣きそうだったはずのAの顔があっという間に笑顔に変わった。

S.O.kiss 2 〜Y.T〜→←作者より



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桜里(プロフ) - 裕太大好きさん» ありがとうございます!ニカ玉の三角関係って感じで大丈夫ですか? (2017年9月2日 9時) (レス) id: 9644045b80 (このIDを非表示/違反報告)
裕太大好き - 全部見ちゃいました。どれも良かったです。3Dgirlでニカ玉メインでやって下さい。待ってます。 (2017年9月1日 0時) (レス) id: 086e0840d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜里 | 作成日時:2017年8月6日 19時

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