【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ6)

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────バチバチッ

「ギャッ！」

この人の個性、電気……？

『……ちょ、今の絶対感電したでしょ？！』

いきなりの展開に理解が追いつかなかったが、

仮想敵と一緒にプシュ─・・・と煙を出す金髪くんに近づく

「ゔぇ、うぇへーい………」

背中はかっこよく見えた気がしたが、こんなに抜けた顔をしていたとは…

『だ、大丈夫ですか…？』

近づいたその瞬間、

────バチッ

『いっ…た、』

自分の個性が電気なら感電くらい予測できるでしょうよ！と文句を言おうとしたら同じミスをしてしまった恥ずかしい…！

触るに触れない…けどここに放ってたら危険、だよね

バチバチと痺れるのを我慢して彼を揺らす

まだ試験は終わってない

私が放置して彼が落ちたりしたら、なんか夢見悪いし

『もーー！ほんっとにビリビリ痛い！いい加減起きて！』

バチンッ、とつい勢いでビンタをかましてしまい『やべっ』と口元を隠す

「ぉ……お？あれ今試験中？！まだ試験中なの？！ヤッベー助かった…ありがとな！」

あの爆破の彼と同様にびゅん、と何処かへ去っていった彼の背中はもう見えない

『…………まさか高度な妨害技か？』

_____

「終了───！」

途中キャラの濃い人たちに絡まれた気もするが、最終的に40pは稼げたと思う

……心操くんの方は、どうだろうか

正門あたりで待っていると、彼はボロボロの姿でやってきた

「お疲れ」

『お疲れ …どうだった？』

「うーん……やっぱ厳しかった、かな」

私から目線を反らし苦笑いをする彼を見て悔しさが込み上げる

『ゔーーん……やっぱり納得いかない！

　納得いかないよこんなの！』

「ええ……、なんで岸水さんが泣いてるんだよ」

へらへらと笑う心操くんの手を引き、

試験終わりの人の流れに逆らって校舎の中へと進んでいく

『悔しい時は悔しいって言おうよ

　足掻けるなら足掻こうよ』

「・・・・」

職員室のプレートを見つけ、直談判してやろうと意気込んだその時

相澤「…………なにしてんだ」