【ヒロアカ】感電と発熱 (ページ24)

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『こういうのってさ…使い方わかってない子供ほど危険だったりするよね！』

そう！私は薙刀の使い方を全く知らないのである

勢いで振り回しながら敵陣に突っ込んでいく

基礎もなにもないため、相手からしたら全てが予測不能の攻撃をなかなか躱せないでいる

案外なんとかなってる……とは言ってもこっちもかなりギリギリである

敵を潰し続けて数分、やっと周辺の敵が見当たらなくなった

山岳ゾーンを眺めると、上鳴くんっぽい人が見える

『( あれ、入試の時の……上鳴くん、だよな？ )』

明らかに様子がおかしい

近くの敵にも気づいていない様だ

『危ない…！』

上鳴くんが敵に捕まりそうになっているのを見て、咄嗟に隙間から攻撃を繰り出したものの、全く別の布の様なものに当ててしまった

咄嗟の攻撃、許容量限界とは言えブレすぎた

『クソ…ッ、』

一瞬敵の動きが止まったのを見て、再び狙いを定める

────が、

突如背後から襲われ、動きを封じられた

『いだっ？！』

圧倒的な体格差の敵に抑えつけられ、水で反撃するも威力が足りない

咄嗟に薙刀で攻撃しようとするも、いとも簡単に振り払われ────

『───ッ、！！』

痛みで声が出ない

涙が止まらない

敵の刀が、自分の体を貫通した

刀は後ろの壁まで突き刺さっているようで動けそうにない

敵は放っとけば死ぬと思ったのか、背を向けて歩きだした

無理に抜けば失血でより悪化する恐れがある

きっともうすぐ助けが来るはずだ

でも

私が仕留め損ねたせいで、尾白くんや他の人まで危険な目に遭うのは嫌だ

『────逃げてっ！！尾白くん！』

尾白「？！」

腹から声を出したせいで出血が酷くなる

敵を蹴散らしていた尾白くんは、こちらに気づくと顔を真っ青にした

その隙を突こうと走り出すその足を──

弾丸が、突き破った

『あれは、スナイプ先生…』

尾白「ごめん岸水さん、俺全然気付けなくて…」

ああどうしよう、と慌てる尾白くんを見ながら安堵の息が溢れる

『良かったぁ、助かった…』

尾白「どこが？！とにかく先生呼んでくる！

　動いちゃだめだからね！」

『正直めっちゃ痛いので爆速で頼む！』