骸「でも僕のチョコケーキ、ちょっと小さいですよ？」 ページ28
ギリッ
「K……」
後ろから鈍い歯ぎしりの音が聞こえた。
スペードが、キレたのか……
でも、コイツだけじゃない。
オレだって
「どういうことだ」
オレだってキレてんだぞ。
「さぁ？自分で考えてみろ。思い当たるふしなら幾つもあるだろう？
最低なお前なら」
まるでオレのような口調で言う、K。
まるで、オレだと主張するように……
本当に、コイツはK………？
「認めろよ。『オレ』は、最悪な嘘で
ボンゴレだということを隠し続けたんだろ？」
「っ、……」
「それでも平気なフリして、
偽善者みてーな顔をして、
ここまで来たんだろ？」
止めろよ。オレみたいな顔で、声で、笑い方で、
オレが今まで悩んでいたことを声にするなっっっ！！！！
＜ブンッ！！＞
「おっと」
押さえつけていた何かが、拳をKに向けてぶつけた。
しかし、単純な攻撃は簡単に避けられる。
「ハハハ！『自分』が怖くて逆ギレ？
せっかく僕が言ってやったのに、逃げてんじゃねーぞ」
不思議そうに首を傾けるKは、三日月みたいな笑顔を浮かべた。
Kの低い声がオレを頭の中まで追い詰める。
その時、軽く肩に手が置かれた。
スペードの手、だ。
「…ボンゴレとは初耳です。あとで、ちゃんと説明しなさい」
小さい声で言われた鋭い言葉。
でも、今はこの声で正気を残すことができる。
逃げない。
惑わされるもんか。
「……」
決意と共に、いつの間にか下がっていた顔を上げ、Kに向き直る。
「…………！？」
すると、視界に入ったのは意味の分からないものだった。
オレの目に映ったのは、
オレのように不気味に笑うオレみたいなヤツ
ではなく、
ただ純粋に再会を喜んでいるような『少女』だった。
「……は！？」
目を疑わずにはいられなかったオレは、まぶたを擦って
もう一度よく見る。
あれ……？
コイツ、本当にK……？
そう思った時、涙をこらえたような掠れた声が
オレの後ろにいるスペードへと放たれた。
「お久しぶり、デイモン様……っ」
まるで少女。
…………のようなK
犬「そう見えるだけじゃないれすか？骸様、我が儘だし」→←フラン「それほどでもないですよ」
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ラーナ(プロフ) - たくさんの応援メッセージありがとうございます！！！丁寧に返せなくてすみません……でも、元気が出てきました！ドンドン更新していきますっ！こんな私ですがこれからも応援よろしくお願いします！！ (2014年9月15日 16時) (
レス) id: d880c69566 (このIDを非表示/違反報告)
羽霧 - すごい、面白い！！はまったよ！！ (2013年12月23日 21時) (レス) id: 2ffb3e71a4 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - こんにちは たぶんカスのぶんざいでってのがが下巣のぶんざいでになってます (2013年11月6日 18時) (レス) id: 9aaa700ae9 (このIDを非表示/違反報告)
ボカロ隊長(プロフ) - 面白いです♪更新頑張ってください！♪ (2013年7月12日 7時) (レス) id: 988493e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
狐狗狸( ´艸｀)(プロフ) - ラーナ！！お久しぶり(^^ ) 続きが凄く気になる！相変わらず超面白いね！これからも応援してるよ！ (2013年7月7日 22時) (レス) id: 82756433f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーナ | 作成日時：2013年5月18日 18時
