【キメツ学園】今年から高校生

1日目《７》村田さんside ページ9

入学式も終わり、担任からの話もキリがつき生徒も次々に帰り支度を始めている。



俺も帰ろうかと思ったが、気になることがある。



そう、同じ苗字の村田A。



知らぬ間に俺の妹となった子。



彼女も色々思うことがあるのではないだろうか。



一緒に帰ろうぜ〜と言ってくる同級生たちに



｢悪い、妹と帰る｣とだけ伝え、教室を出る。



｢俺らにも会わせろよ〜｣とか背後から聞こえてきたが、聞こえないことにした。



廊下で悲鳴嶼先生とすれ違い、あの子の名前を言うと自分が担任だと言う。



そうか、あの子は筍組か。



筍組へ向かい、教室の外から中にいる子へ声をかける。



村｢あの…ここに村田Aって子居るかな？｣



俺の声に反応して肩をビクリと動かす女子が1人。



ああ、彼女だ。

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