僕等は、何を求め 2 (ページ26)

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昼休み。
翔くんに何度もメールしても返ってこない。

休み時間の間もずっと探していたけれど10分しかない休み時間では探しきれなくて。

早くご飯を食べて探しに行こうと、
過去最速でご飯を食べ終えて教室を出る。

空き教室やいろんな場所を見たけど何処にもいなくて。
屋上にいるわけ無いか、と思いつつも向かってみると予想通り彼は居なかった。

屋上の一番お気に入りの場所に座り携帯を開く。
翔くんからは何の連絡もなかった。

「どこ行ったんだよ…。」

はぁ、と溜息を吐いて探していない場所を頭の中でぐるぐる考えていると。

ガチャ、と屋上の扉が開く音がして。
物陰に思わず隠れてしまった。

「もしもしまーくん？」

その声は聞き覚えがあった。
そーっと、物陰から顔を出して誰か確認したら。

松潤の家に行ったとき会った和だった。