別世界の人 (ページ6)

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高橋「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ」

とある現場でさっきから駄々をこねている高橋さん

その理由は私が永瀬さんと連絡先を交換したのに、高橋さんとは交換しなかったから

高橋「なんで廉だけなの！ずるい！」

永瀬「俺は仕事の為に交換したんや」

高橋「僕も仕事のお話するもん！」

『あー！分かりました！

高橋さんも交換しましょ』

高橋「いえーい！」

ほんとに赤ちゃんだな高橋さん

いいでしょー！と自慢する高橋さんに、少し不機嫌になった永瀬さん

私ごときの連絡先で争わないでもらってもいいですかね…

高橋さん「わー！Aちゃんの連絡先げっとー！今度電話しようね！」

永瀬「仕事ちゃうんかい」

おぉ、永瀬さん私の心の声と同じ突っ込みありがとう

「スタンバイお願いします」

スタッフさんの掛け声で準備をする彼らは

さっきまではしゃいでいた顔とは全然違って

そこには完全にプロのアイドルがいた

かっこいいな～

そうだよな～～

彼らは一応芸能人なんだもんなー
普段はあんなんでも

「一旦止めます！」

カットがかかったので動きづらそうだった平野さんに話しかけることにした

前までは話すことがなかったのに、荒井さんが足立はこの子たちと合ってると思うから任せてみようかなとか何とか言って、有難くも少しずつ任せて頂いている

『平野さん、動きづらくなかったですか？』

平野「あ、そうですね、肩のあたりが少し」

『分かりました！少し直しますね』

平野さんは他のメンバーと比べて筋肉量が多いから少し狭くなってたのかなー

お直しをしているとあの永瀬が隣に座って顔を眺めてきた

『何かご用でも？』

永瀬「なかったら来ちゃダメなん？」

『別にそういうわけじゃないですけど』

永瀬「ならええやん」

何も言わずテーブルに頬杖をついてずーっと私の顔を眺める永瀬さん

永瀬「あんさー、」

『はい』

永瀬「その眼鏡やめてコンタクトにしたら？」

『理由は？』

永瀬「この前眼鏡取った時めちゃくちゃ可愛かったから」

『いった！』

変なことを言う永瀬さんに動揺して針を指に刺してしまった

永瀬「なにしとんねん、見してみ」

無理やり人差し指を持っていかれると、どこからか取り出した絆創膏を貼ってくれた

『…ありがとうございます』

永瀬「さっきさあ、

俺に動揺したやろ」