1ターン目 ページ4
「3だ!」
2人でソファの下のカーペットに、対面になる感じで座って、早速サイコロが振られた。
テヒョンはいち、に、さん、と可愛いTATAのコマを進める。
3マス目は…
【ぽっぽをする】
『…あ、』
ぽっぽだ。キスだ。
意外と久しぶりな気がするのは気のせいかな。
「やったー、ぽっぽ!」
嬉しそうなテヒョン。
緊張してたのも束の間、テヒョンの大きくて綺麗な手が私の顔に寄ってきて、一瞬にしてその手に包まれた。
ほっぺに置かれた両手はそのままで、テヒョンの顔が近づいて、そのままぽっぽをされる。
「あはは、かわい」
『…サイコロ、ちょーだい』
真っ赤だよ!って笑うテヒョン。しょうがないじゃんか、久しぶりなんだもん。
そう言える余裕もなくて、1ターン目にしてこんなので保つのかと思いながらも、サイコロを振る。
『2…』
私はTATAに手書きのハートが付け足されてるコマで、2マス先に進めると、
【ぽっぽをする】
『ぽっぽ…』
やっぱりキス率高いってば、これ、!!
今更気づいたこと。
これ、私からしなきゃいけないじゃんか。
「ひひ、Aもだね!」
そう言うと、テヒョンはもう目を瞑って待ってる。
うー、こうなったら、もうすぐに済ませちゃえ!
グッ、とテヒョンの顔に近づくと、やっぱり躊躇ってしまった。
その途端、テヒョンの目がぱっちり開いたから、焦る。
「あ、!ずるいっ」
『場所は指定されてないもん、これ』
咄嗟にほっぺにキスをした私。
一応、マスにはぽっぽをする、しか書いてないし…。
口を尖らせたテヒョンだけど、書き直すことはしないみたい。
「んー、また明日だね」
そっか、1日に1回ってこと。
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作者名:narununa | 作成日時:2021年9月18日 22時