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115.人探しの途中で -よじゃ- ページ18

ユニ「オンニ!ドンヘさん知りません?」

「あれ?さっきまでそこに」

イェソンとの会話に割り込んできたユニは、靴を二足持ったまま、ウニョクさんもいないんです、と不満気に口を尖らせた。

ユニ「さっき靴のチェック忘れちゃって、イェソンさんは知りません?」

YS「いや、そういやどこ行ったんだろう」


イェソンと一緒にぐるり部屋を見回しても、やっぱり2人の姿を見つけることが出来ずに、手の開いている自分とユニで探しに出る。

YS「一緒に行くか?」

「いえ、もしどちらかが戻ってきたら連絡いただけますか?」


見送られて、廊下の分かれ道でユニと離れる。
進む道すがら、すれ違う知り合いに挨拶をしながら、2人の所在を確かめて。
なかなか出ない目撃証言に、どこ行ったんだろう?と首をひねりながら、少し足を速める。


HC「お、A。なんだ?急いで」

「ドンヘさんとウニョクさん、探してるんですけど。見かけませんでした?」

HC「知らねーけど。どうせどっかうろうろしてんだろ。携帯は?出ないのか?」

「あ、携帯!そうですね、気付かなかった…あ、私、携帯…部屋に置いたままです」

HC「なんだよ、ったく、掛けてやるよ」


そう言って、目の前で電話を掛け始めるヒチョルを見守っていれば、すぐに、やー、お前どこだよ、と会話が始まる。

そういえば、イェソンに戻ったら連絡してほしいって自らお願いしたのに、自分がそもそも電話を持って来なかったなんて、かなり間抜けで恥ずかしい。


HC「イェソンからも電話来たって、今戻ってるってよ、ふたりとも」

「ありがとうございます」

HC「お前に電話したけど、すぐ脇で電話が鳴ったって笑ってた」

「…すみません」

HC「間抜けだなぁ」

「急いでたんです」


並んで来た道を戻りながら、気の置けないやりとりに笑い合う。


HC「お前、分かりやすいなぁ」

「え?」

HC「雰囲気に出過ぎなんだよ、お前。浮かれやがって」

「…浮かれてます?」


そうかなぁ、と自分を振り返ってみると、確かに自分の変化を嬉しく思っていた、その心が軽くなったような感覚が、表に出過ぎていた気がして、少し恥ずかしい。


HC「まぁいいんじゃないか、溜め込むより。その方が周りだって気分いいだろ」


ヒチョルの言葉を聞きながら、あぁそれがソンミンの言う、分け合っていったらいいってことなのかと思って。

またひとつ増えた、彼からの温かい支えが、胸にじわりと染みわたるようだった。

116.心配(EH) -ちづ-→←114.アッパの愛(YS) -ちづ-



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舞桜(プロフ) - 素敵な作品に出会えた事が嬉しいです。これからも書き続けてください。 (2015年11月29日 13時) (レス) id: 03ef754c9c (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - 全然気づかず…恐ろしくお返事が遅くなりまして申し訳ありません!!(土下座)いたわりのお言葉ありがとうございます!今回の連載はいい思い出になりました♪共同執筆はなかなか難しいですが、気分はいつも2人で一つ、でこれからも頑張ります♪ありがとうございます! (2014年11月29日 23時) (レス) id: cae000c27e (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - あかねさん» こんにちは、ありがとうございます♪完結まで・・待ちたい・・(汗)すみません〜、私のせいでずいぶんお待たせしましたね(><)呆れず読みに来てくださって本当にありがとうございます!最近は企画する時間もなくて・・申し訳ない(汗)当面、自分の連載がんばりますww (2014年6月22日 9時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - お二人の単独作品も大好きですが、新たな企画ものをこっそり期待しています。いつも素敵な作品をありがとうございます(^^) (2014年6月18日 22時) (レス) id: c6e7bfcddb (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 連載お疲れさまでした!お二人のチームプレイは抜群ですね。私は完結まで待って一気読みしたいタイプなので最終章は目次を見ながらワクワクしていました。改めて、もう一度最初から熟読して楽しみます~(^.^) (2014年6月18日 22時) (レス) id: c6e7bfcddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちづ・よじゃ | 作者ホームページ:http://aojirushi.net/  
作成日時:2013年2月26日 23時

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