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102.快晴の予感(DH) -ちづ- ページ5

(DH)

Aは困った顔をして。
その次に少し、泣きそうな顔をして。
結局最後は、少し、ほんの少しだけ、笑顔になって。


「…。」

言葉は出なかったのか、
小さく頷いて了承してくれた。


DH「…!いいの?」

「…こっちのセリフです、そんな…。」

DH「ほんとは少し、怒っちゃうかなと思ってたんだ。
その、お節介かなとか。
その、あのでも、お墓、いいよ、落ち着くし!
僕も父さんのお墓参り行くとちょっと気持ちが整理できたりとか…」

そのまま俯いてしまったから、慌ててお墓のアピールポイントをたくさんしゃべるけど、
その勢いも萎んで。

「…。」

無言。
どうしよう、やっぱりちょっと怒ってる?


顔をあげたヌナがふわり、眉を下げて。
少し困ったように微笑んで。


「ありがとうございます。今回はじゃあ、甘えてしまってもいいですか?」


DH「…!!!
も、もちろんだよ!
そのために用意したんだし、いや、ヒョクが用意してくれたんだけど。」


「ふふっ(笑)帰ったら、何かお礼をしないといけないですね。」


まさかの、笑顔。
この反応は正直、予測してなくて。
心臓が一気に早くなる。


DH「あははっ!(笑)」


どうしていいかわからなくて、笑ってしまう。

どうしよう、キラキラの笑顔だ。
どうしよう、僕のしたことで、ヌナが笑ってくれたことがうれしい。


「でも手料理はもう勘弁してくださいね。前回ので懲りました。」

DH「え、そうなの?
またお願いしようと思ってたのに。
この前はさ、結局僕は怒られただけで残念だった。」

「いや、もう二度とごめんです(笑)」


Aと笑いながら、明日の時間を決めて。
撮影は昼からだし、朝早めにいけば十分に間に合う。
場所は調べてある、けど、詳しくはAが知ってるから大丈夫だと言うし…
レンタカーにはナビもついてる!はず!




Aに何があったんだろう。
先日までの張りつめた空気がなくなったのがわかる。

なんていうか、すべてがやわらかい。

笑顔も、態度も、言葉も。


以前までだったら跳ね返された小さなこともそうだし、
今回のお墓参りだってそうだ。


笑顔で受け入れて。




何かがきっかけで、誰かがAの心を動かしたんだとしたら、
それが僕じゃないことが悔しいけれど。



Aが笑顔でいることが、とてもうれしい。


天気予報は晴れ。
明日はきっと、お墓参り日和だ!

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舞桜(プロフ) - 素敵な作品に出会えた事が嬉しいです。これからも書き続けてください。 (2015年11月29日 13時) (レス) id: 03ef754c9c (このIDを非表示/違反報告)
井上よじゃ(プロフ) - 全然気づかず…恐ろしくお返事が遅くなりまして申し訳ありません!!(土下座)いたわりのお言葉ありがとうございます!今回の連載はいい思い出になりました♪共同執筆はなかなか難しいですが、気分はいつも2人で一つ、でこれからも頑張ります♪ありがとうございます! (2014年11月29日 23時) (レス) id: cae000c27e (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - あかねさん» こんにちは、ありがとうございます♪完結まで・・待ちたい・・(汗)すみません〜、私のせいでずいぶんお待たせしましたね(><)呆れず読みに来てくださって本当にありがとうございます!最近は企画する時間もなくて・・申し訳ない(汗)当面、自分の連載がんばりますww (2014年6月22日 9時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - お二人の単独作品も大好きですが、新たな企画ものをこっそり期待しています。いつも素敵な作品をありがとうございます(^^) (2014年6月18日 22時) (レス) id: c6e7bfcddb (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 連載お疲れさまでした!お二人のチームプレイは抜群ですね。私は完結まで待って一気読みしたいタイプなので最終章は目次を見ながらワクワクしていました。改めて、もう一度最初から熟読して楽しみます~(^.^) (2014年6月18日 22時) (レス) id: c6e7bfcddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちづ・よじゃ | 作者ホームページ:http://aojirushi.net/  
作成日時:2013年2月26日 23時

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