第195話 ページ6
「…で、ワルプルギスってなんだよ。」
『ワルプルギス、魔王たちの宴のことだよ。
全ての魔王たちが集う特別な会合。それがワルプルギス。』
「ちょ、アタシのセリフ取らないでよー!」
「古い文献にはこう記されてありました。
魔王が集い大戦が起きた、と。」
「大戦?」
「魔王が集いしその日を西方聖教会がワルプルギスと命名したそうですよ。」
ま、もとはそんな大袈裟なものじゃなくギィ、ミリム、ラミリスの3人のお茶会のようなものだったらしいけど。
「魔王たちは、戦争を始めるために集まるのか?」
「違うわよ!アタシだって暇じゃないし戦争なんて面倒なことしたくないじゃん?」
ラミリスはかなり暇そうだけどな。
『ワルプルギスはちょくちょく開催されてるんだ。記録として残ってるのが少ないだけだよ。』
「そ!魔王が集まってお茶を飲みながら近況報告や面白い話題を話し合う場ってわけ。
だから戦争とか、そんな大袈裟なものじゃないんだよ。」
「お茶会でどうしてテンペストが滅亡するんだ?」
「だから違うって!
問題はワルプルギスそのものじゃなくて、今回の議題なのよ!」
『議題?』
「いい?ワルプルギスって魔王3人の賛同があれば開催できるの。
今回クレイマンに賛同したのは…フレイ、それからミリム。」
「…ミリムか……」
「フレイ…」
ラミリスの言葉にリムルと三獣士が顔を顰める。
「議題は…
ジュラの大森林に新たな勢力が誕生ー!!その盟主たちが魔王を語った…!
アンタたち、魔王を名乗っちゃったわけ?」
『後悔も反省もしてないよ。』
「アンタたちなら不思議じゃないわよね。
色々と面倒が起きると思うけど、それだけの実力があるのなら大丈夫じゃない?」
その言葉にみんなは自慢げに頷く。
「クレイマンの目的は、やっぱり俺たちに対する制裁か?」
「制裁するならご自由に、ってのが我々の業界での暗黙のルールなの。」
業界って…
「今回わざわざワルプルギスを提案した理由ってのがね、魔王カリオンの裏切りなんだってさ。」
「な、どういうことだ!」
「…誰よあんたたち。」
三獣士が声を荒らげ、ラミリスが訝しげに見る。
『カリオン配下の三獣士の皆さんだ。』
「ふーん。
でもアタシに言われても仕方ないじゃない。」
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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね! このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます! (2022年5月19日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか? (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます! 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…! (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです? (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか? (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年10月10日 10時