第230話 ページ41
やばいやばいやばい
クレイマンだけならリムルが負けるなんてことはありえないけど、ミリムを相手するとなると…これはかなり不味い状況。
『…リムル、』
「大丈夫、絶対助けてやる…!」
ああ、すぐに解放してやるよ、ミリム…!
「まぁいいさ、俺としてはミリムを助けるつもりだったし、力ずくでも洗脳を解くとしよう」
「ほざくなよ。貴様は絶望して死ぬんだ」
「死ぬのはお前だよ、クレイマン。
俺が出たんじゃ弱いものいじめになるからなぁ。俺の部下くらいがちょうどいい」
「な、なんだと…!?」
リムルの挑発に顔を歪めたクレイマンを数十発の拳が襲った。
「ぐああぁぁぁー!!」
「リムル様、よろしいのですかっ!?」
なんとも清々しい笑顔でこちらに伺いを立ててくるシオン。
そういうのって殴る前に聞くもんじゃ…?
「き、貴様、貴様ぁ!!」
お、超速再生か。
腐っても魔王、タフだねぇ。
「望み通り、皆殺しにしてやる!」
シオンとランガがリムルの傍に、アクト(人型)とソウエイが私の傍へとつき、警戒態勢をとる。
と同時に、クレイマンが指を鳴らすと配下として連れてきていた狐が巨大化し、前に立ちはだかった。
《告。ミュウランの話にあったクレイマン五本指、母子のナインヘッドだと推測》
ああ、こいつが。
「ふふふ、」
クレイマンが不敵に笑うと、その影から4本腕ドールが姿を現した。
何あのデザイン、趣味悪っ!
いや、今はそんなことを言っている場合じゃない。
ナインヘッドが尾のうちの2本を二体の魔獣へと変化させる。
それに対して、ランガが二体の牙狼を呼び寄せた。
相手の戦力はクレイマン、ドール、三体の魔獣に…ミリム。
数では勝ってるけど…ミリムを何とかできるか…?
そんなことを考えていると、
パチン
ギィが指を鳴らし、結界を張った。
同時に会場が空間ごと広がり、闘技場のようになる。
って、え?
『ちょ、ギィ!離してっ!』
「断る」
なぜか私はギィの席、ギィの膝の上に。
後ろ、肩の上から腕を回され、頭の上に顎を乗せられている。
アクトとソウエイも結界の外であるすぐ横にいた。
『いやほんと、リムルたちだけになっちゃうから!』
「それでいいだろう。今は、リムル=テンペストの実力が見てぇからな」
うーん、そういうことなら…
いやでもそうなったら数で負けないか!?
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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね! このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます! (2022年5月19日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか? (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます! 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…! (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです? (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか? (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年10月10日 10時