第212話 ページ23
『あぁ、そういや頼んだな…』
ヴェルの能力の影響で完全に忘れていた。
「はい。情報を吐かせた際、面白いことを言っておりまして」
『面白いこと？』
「ええ。ファルムス王国国宝と呼ばれる刀があるそうで、何でもその階級は
『へぇ！それは興味あるな！』
たしかギィが持ってた剣も
見せてもらったことがあるけど、あれは本当に素晴らしい一振だったな…
『でもよくそんなことを話してくれたな？というより、まずよく知っていたな』
「ファルムスの国王とフォルゲンとやらが話していたのを、盗み聞きしたことがあったようで。
少しスキルを使えば、全て正直に吐いてくれましたよ」
あぁ、
まったくヴェルのスキルはどれをとってもえげつない…
『じゃあ、ヨウムに頼んで回収してもらおうか。
あ、でも国がヨウムのものになるなら国宝もヨウムのもの…か？』
「俺がどうしたんだ？姉貴」
『お！ヨウム！』
ナイスタイミング！
話し込んでいる間に、広場へ着いたようだ。
私たちはヨウムの隣の木陰へと腰掛ける。
『今は休憩中？』
「ああ。明日出発だからか、師匠も今日はそんなにスパルタじゃねぇんだ」
「ほっほっほ、今日は調整だけすれば良かろうて」
私たちの会話にハクロウも混ざる。
その向こう、広場の真ん中にはゴブリンライダーたちの山が出来ているが…見なかったことにしよう。うん。
「で、俺がどうしたんです？」
『あ、そうそう。実はさ…』
私はヴェルが聞いた話を伝える。
当然彼らは捕虜のことなど覚えていないから、「捕虜から聞き出した」ということは話していないけど。
『……なんだけど、その国宝を…』
「ああ、姉貴に差し上げますぜ！」
『良いの！？』
「もちろん。
俺には今のコイツがあるし、新しい武器が欲しいとは思ってねぇんですよ。
俺が持ってても仕方ないし、せっかくなら姉貴が使ってください」
『そうか、ならありがたく頂戴するよ』
これはかなりテンション上がってきた…！
今のももちろん使いやすいんだけど、やっぱりレア度の高い武器って興奮しない？
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ぬこ(プロフ) - ラアヤさん» ほんとだ、すぐに直しますね！ このままじゃとんでもない意味になってしまいますね…笑 ご指摘ありがとうございます！ (2022年5月19日 0時) (
レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 206話のクレイマンに、愛に、になっています。会いにでは、ないでしょうか？ (2022年5月7日 1時) (レス) @page17 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ツバメさん» リクありがとうございます！ 以前提案いただき、ワルプルギスにヴェルザードは参加させるつもりです。もう少し、お待ちください…！ (2021年11月19日 21時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 別空間に在るワルプルギスの会場からウェルザードがヴェルドラの気配を察知して呼ばれて来るのでは無く自分でも来そうな気がしますが別空間ですしでも魔王と夢主.リムル.ヴェルドラ.ウェルザードを合わせて自己紹介プラス色んな話を聞きたいです？ (2021年11月18日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょっとした難しいリクエストになってしまうのですがクレイマンとの決着後まだ少しワルプルが続くと思うのですがその際ギィがヴェルドラの事をウェルザードに伝えて会場にウェルザードとヴェルドラが揃って魔王中に彼等を入れる事は難しいですか？ (2021年11月18日 23時) (レス) @page8 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年10月10日 10時
