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第183話 ページ42

「とにかく今は暴風竜ヴェルドラのことだ。
生存者も居ないとなれば、いくらでも筋書きは書き換えられよう。
聞くものを皆、納得させられれば良いのだ。

リムル、Aよ。王たるものは悔いてはならぬ。」

「ああ。俺は必要なことをやっただけだ。覚悟ならとっくに出来ている。」

『私も、死んだことも含めて後悔は一切していないさ。覚悟だって当然出来てる。』

「ならば良い。よし、説明しよう。
いいかよく聞け、筋書きはこうだ。」


それから私たちは、綿密な打ち合わせを行い、会議を再開しに戻ったのだった。



「はああぁぁぁ〜…」

『大丈夫か?フューズ。』

「こんな重要な話、予め聞かせておいてくださいよ…」

『あれ、言ってなかったか?
まぁ、過ぎたことはもういいだろー?』

「サラッと流すな!」

『お、元気出てきたじゃん!』

「全く、上になんと報告すれば…はぁ…」


苦労人だな、フューズ…


「では、会議を再開しまーす!
まずは今までの経緯から。」


私たちは改めて、私たちが転生者であること。
リムルのヴェルドラとの出会いから、今までの事を話した。
そして、ヒナタ・サカグチと戦ったことも。


「なんと!あのヒナタ・サカグチと戦ったのですか!?」

「ああ、とんでもない強敵だったよ。
こっちの話を全く聞いてやくれない。冷酷で恐ろしい殺人者といった感じかな。」


リムルがそう説明すると、フューズは少し考え込む。


「どうした?」

「いえ、我々が掴んでいた情報とは少し印象が違いましてね。」

『と言うと?』

「彼女は、自分を頼って来たものには必ず手を差し伸べているんです。
助言を聞かなかったものは、相手をしないそうですが。
つまり、理性的で合理的な考え方の持ち主なのですよ。」


なるほどねぇ…
それに加えてあの強さなら、人間にとってヒナタ・サカグチは対魔物に関して最も頼れる存在、ということになる。


「ふむ。流石は情報操作に長けたブルムンド王国のギルマスだな。
余の知りうるものと同じだと証明しておこう。」

「我々の情報とも同じですね。
ルミナス教の教義を破ったことは1度もなく、最も模範的な騎士。純然たる、法と秩序の守護者というわけです。」

「それほどのものなら、なぜ召喚儀式を阻止しようとしないんだ?
子供を異世界から無理やり連れてくるなんて、どう考えても許されることじゃないだろうに。」

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諒輔 - ママさん» 何何お前は黙っとけよ (1月21日 19時) (レス) id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんと主人公のイラストを描いて下さい (2023年1月12日 19時) (レス) @page27 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - ちゃんとしたイラスト描いてくださいわかりにくい (2023年1月12日 19時) (レス) @page26 id: cc99fe2694 (このIDを非表示/違反報告)
ママ - イラストをちゃんと描いてください (2023年1月11日 18時) (レス) @page1 id: afb3d45f28 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ギィ出てこーーーい!!! (2022年8月20日 16時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年9月26日 10時

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