第115話 ページ22
もちろん、一方的なものにならないようにドワルゴンへも得となるような、有意義な盟にする。
これらの事をここに約束し、私の挨拶と代えさせてもらおう。』
またもや、拍手と歓声が上がる。
うん、言いたいことは言えた。満足だ。
「短すぎる、へりくだりすぎる、情に訴えかけすぎる、はっきり言って零点だ。」
「うぅ…」
「国を治める者が、国民にへりくだるものではない。ましてや、他国の住人に下手に出ればナメられるだけだ。」
「ううぅ…」
「こうなったら良いなどという甘えた統治は厳禁だ。素晴らしいものとは自然に寄ってくるのではなく、自ら掴み取りに行くものなのだ。」
「はい…」
「Aは短すぎだが…まぁ、最初に断っているだけマシだな。」
『あれ、私の駄目出しはそれだけ？』
「ああ。他はなかなかに良い内容だったぞ。」
『そっか…ありがとう。』
「おい、A…」
『いや、私はユーラザニアや他の国の人間と話す機会がリムルより多いから！その分少し慣れてるだけだから！』
「ふはははは！経験値があるぶん、Aは流石と言わざるを得ないな。」
『(まぁまぁ、ガゼル王が厳しく言ってくれるのも…)』
「(ああ。心からの忠告であることは間違いない。ほんと、俺は縁に恵まれているよ！感謝してる！)」
『(…そっか！)』
武装国家ドワルゴンでの大きなイベントは、どうにかこうにか乗り切った。
そしてその日の夜。
リムルたちは、夜の蝶というエルフのお姉さんたちが経営する店へ向かったみたいだ。
値段の参考にしたいので、店でブランデーを試してもらうようリムルに頼んだ。
私？あいにく興味が無いので部屋に戻っていた。
『はぁ、疲れたな…』
「お疲れさまです、A様。」
『ありがと。これは？』
「実は最近はお茶に興味を持ちまして。様々な国のものを仕入れて、組み合わせたりと試しているんです。
お疲れのようでしたので、安眠できるブレンドをと。」
『…自分でブレンドしたのか？』
「はい。お口に合えば良いのですが…」
『ふふ、美味しい。』
「！良かった…」
それはリンデンのような、甘くて上品なフローラル系の香りの暖かいハーブティー。
どうやら私はユーラザニア、ドワルゴンと外出続きで、自分で思っていたよりも疲れていたらしい。
『ありがとう。気を遣わせて悪い。』
「とんでもございません。ですが、どうかご無理はなさらないでください。」
『ああ。善処する。』
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pan ame(プロフ) - ギィ心配するっていうか、ギィのドs気質すこwwww (2022年2月9日 22時) (
レス) @page38 id: fd9aef168d (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ゆずこたつ 様、コメントありがとうございます。そ、そんな、神作だなんて…！こちらこそ、読んでいただけて幸せです！更新頑張りますね！！ (2021年9月26日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ﾋｭｯ、か…神作…！この作品に出会えてとても幸せです！更新頑張ってください！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ぬこさん» はーい待ってます (2021年9月25日 14時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - シオンさん» 分かりました！あまり詳しくは言えないのですが、夢主とギィはワルプルギスにて再会する予定なので、もう少しお待ちください！ (2021年9月25日 14時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月19日 19時
