第108話 ページ15
「いいってことよ！
A、いい部下を持ってるな！」
『ベニマルは幼い頃からの友だよ。』
「へぇ。夫婦じゃあねぇんだな？」
「な、」
『違うよ。魔人ってなんでこう結婚のハードルが低いんだ…』
「じゃあ俺の嫁になるか！」
『ならない。カリオンも本気で言ってるわけじゃないだろ？』
「まぁな。本気でAを口説いたら俺が殺されちまう。」
『ははは…』
魔王カリオン、なかなか豪快なやつだな。
だが、国の王としてはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。
なんにせよ、信用は出来る。それは今のベニマルとの手合わせでよくわかった。
『さて、そろそろ使節団としての仕事もしなきゃな。
カリオン、ジュラ・テンペスト連邦国の外政担当として提案がいくつか。あと、私たちの国への滞在許可と視察許可が欲しい。』
「ああ。好きなだけ見ていってくれ。
うちの使節団も、そろそろテンペストに着く頃だ。」
『感謝するよ。』
その後私たちは数日かけて、ユーラザニアの騎士団や果樹園、街並みなどを視察し記録した。
そんなこんなで時は流れ、途中リムルとコボルト族のコビーから取り引きの相談も受けつつ、数日の視察を終えたのだった。
「もう帰るのか？」
『そうだな。見たかったものはあらかた見れたし、国も気になるから。
ユーラザニアの使節団も昨日テンペストを発ったと聞いたよ。』
「らしいな。向こうでリムルとも仲良くできたみたいで良かったぜ。」
『じゃあ改めてこれからもよろしく。仲良くしよう。』
「おう。次は観光にでも来い！」
『ああ！』
こうして、私たちはテンペストへの帰路についたのだった。
そしてテンペスト────
私たちは帰国してすぐ、報告のための会議に出席していた。
「ユーラザニアの騎士団は流石の一言です。1兵士に至るまで、魔王カリオンに徹底的に鍛え上げられていました。」
「流石は獅子王というところか。他には？」
「はい。向こうの建築物は、テンペストに比べれば粗末なものでした。しかし、王宮には贅が凝らされ、富の一極集中が顕著のようです。」
「うおぉぉ！リグルが！こんな立派にいぃぃ！！」
リグルド、親バカなのね。(2回目)
『だけど悪い意味じゃなく、住人が望んでしている事だったんだよ。』
「なるほど。」
『建築だけじゃなく、工芸その他も今のテンペストの技術力が上回っている。』
「カイジンたちが来てくれた上に、クロベエやシュナがいるからな！」
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pan ame(プロフ) - ギィ心配するっていうか、ギィのドs気質すこwwww (2022年2月9日 22時) (
レス) @page38 id: fd9aef168d (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ゆずこたつ 様、コメントありがとうございます。そ、そんな、神作だなんて…！こちらこそ、読んでいただけて幸せです！更新頑張りますね！！ (2021年9月26日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ﾋｭｯ、か…神作…！この作品に出会えてとても幸せです！更新頑張ってください！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ぬこさん» はーい待ってます (2021年9月25日 14時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - シオンさん» 分かりました！あまり詳しくは言えないのですが、夢主とギィはワルプルギスにて再会する予定なので、もう少しお待ちください！ (2021年9月25日 14時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月19日 19時
