第105話 ページ12
シュナが用意してくれていた式典服は、白い長めの丈のブラウス、クリーム色のツイード風ジャケット。ジャケットと似た色のコサージュ。そして、私のわがままを通した結果のパンツスーツ！
いやぁ、前世からだけどスカートはどうも落ち着かなくて…
髪は少し編み込みにしてもらって、紅い髪留めを付ければ準備完了！
私はリムルと揃って壇上へ上がった。
「「「「わああぁぁぁ〜！！」」」」
「リムル様ー！」
「A様ー！」
「さっすがリムル様とA様っす！」
「お2人ともかっこいい…！」
「我が主…イケております！」
「我が主のかっこよさに勝るものなどおりません！」
「皆の者、静まれ！」
「A様、リムル様よりお言葉である！拝聴せよ！」
おお、悪魔、お前そんな堅い喋り方もできたんだな…
先程までの歓声が嘘のように、皆私たちの言葉を待っている。
さて、先に話すのはリムルだ。
「諸君、ぜひとも頑張ってきてくれたまえ。」
『…リムル？』
「それだけですか？」
「ん"ん"っ！じゃあもう少しだけ…
テンペストは以前に比べてとてつもなく豊かになったが、国としては経験不足だ。
ユーラザニアと友好な関係を築くことが出来れば、向こうのいい所をどんどん取り入れ、テンペストをますます発展させることが出来るだろう。
ただし、ユーラザニアを治めている魔王カリオンは、獅子王の異名を持つ、バリバリの武闘派だ。力こそ全て！とか思ってるかもしれん。
もし戦いになりそうだったら、すぐに帰ってこい。Aも。」
私は黙って頷く。
「目的は戦いじゃない。これから気持ちよく付き合っていけるか、関係を断つか、それを確かめるためだ。
テンペストのためとはいえ、我慢してまで付き合う必要は無いからな。
頼んだぞ。」
『ああ。』
「「「はっ！」」」
さて、次は私の番。
『私の言いたかったことはリムルがあらかた言ってくれたから、私からは一言だけ。
私たちの目的は、テンペストをより良い国にすること。それは、みんな同じ想いだと思う。
だけどそれは、自分たちの力だけで実現できるほど、簡単なものじゃない。
多くの人の力を借りて、みんなで協力して、初めて実現可能なんだ。そしてそれは私たちの国だけの話じゃない。
良いことをすれば、いつか自分にも返ってくる。それは国交も同じ。
情けは人の為ならず。張り切っていこう。』
「「「ははっ！」」」
「「「「「うおおぉぉぉ〜！！！」」」」」
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pan ame(プロフ) - ギィ心配するっていうか、ギィのドs気質すこwwww (2022年2月9日 22時) (
レス) @page38 id: fd9aef168d (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - ゆずこたつ 様、コメントありがとうございます。そ、そんな、神作だなんて…！こちらこそ、読んでいただけて幸せです！更新頑張りますね！！ (2021年9月26日 0時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ﾋｭｯ、か…神作…！この作品に出会えてとても幸せです！更新頑張ってください！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ぬこさん» はーい待ってます (2021年9月25日 14時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - シオンさん» 分かりました！あまり詳しくは言えないのですが、夢主とギィはワルプルギスにて再会する予定なので、もう少しお待ちください！ (2021年9月25日 14時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月19日 19時
