第52話 ページ8
は？新しい魔王？最強の駒？巫山戯るな、そんな馬鹿らしいこいつの野望のせいで、私たちの里は滅ぼされたのか？
私たちが何をした…ただ平穏に暮らしていただけだ。ただ毎日仲間と、友人と、家族と笑い合える日々を楽しんでいた。満足していた！それを…その日常をこいつは…！
ベニマル、ハクロウ、ソウエイ、シオンは怒りを露わする。が、私はもう怒りを通り越して笑いが込み上げてくる。
走馬灯のようにかつての日々が頭に流れる。
美味しい母さんの食事。ハクロウのもとでの皆での稽古。その後の昼食、昼寝。そんな当たり前だと思っていた毎日はもう戻っては来ない。
こいつが、奪った。
覚悟しろ、ゲルミュッド。お前は私たちの手で…生まれたことを後悔させてやる。
父さんや母さんの痛み、長の苦しみ、友たちの未練、同胞の無念。その全てを晴らすまで、貴様には永劫の苦しみを…！
｢A様、落ち着いてください。オーラが乱れておられますよ。｣
｢っ、ああ、お前か…。｣
いつの間にそばにいたのやら…というか思考加速の中まで入ってくるのか、こいつ。
｢私がそばに来ても気づかないとは…随分熟考されていたのですね。｣
｢ああ、そうだな…まったく、怒りを通り越して笑えてきそうだ。……。｣
｢…何か私に聞きたいことが？｣
こいつ、心が読めるんだろうか。
｢…どうすれば、奴を苦しめられる？｣
｢ふふふ、A様は素晴らしいスキルをお持ちではないですか。そちらを使うのが1番かと。｣
｢使えると思うか？｣
｢はい。A様はお強いので。｣
｢ふふ、そうか。｣
あいつをどうするかは決めた。あとはその時が来るのを待つだけ。
そう思い、私は思考加速を切った。
｢おお！これはゲルミュッド様！どうしてここに…もしかして、吾輩たちを助けに…｢役立たずののろまが！｣え？｣
｢貴様もさっさとオークロードの糧となれ！｣
｢は！？｣
｢役に立たない無能の分際で、いつまでも目障りなやつよ。オークロードに喰われ、力となれ！
俺の役に立って死ねるのだ…光栄に思うがいいぞ？
やれ！オークロード！｣
だがオークロードは動かない。
｢どうした？｣
｢魔王に進化とは、どういうことか。｣
｢ﾁｨｯ、本当に愚鈍なやつよ。貴様が魔王オークディザスターになって、このジュラの森を支配するのだ！それこそが私と、あのお方の望みだ！｣
あのお方？バックに誰かいる、って推察は当たりだったようだな。でも…誰のことだ？
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最高です！ - 最高最高最高最高最高 (9月27日 19時) (
レス) @page6 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
nana1021kpsg(プロフ) - とても面白くてお気に入り作品にさせていただきました！ただ、誰が何を喋っているか分かりづらいので、名前等を書いていただけるとありがたいです。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page6 id: 06273e7c15 (このIDを非表示/違反報告)
花怜?ゃ?(プロフ) - もしかして犬夜叉…?? (2023年3月17日 10時) (レス) @page12 id: 364dcb601a (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - アクトの鳴き声可愛いです。 (2023年1月20日 23時) (レス) @page48 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すみません。誰かアクトについて教えていただけないでしょうか (2022年8月13日 0時) (レス) @page1 id: 54ed83ce57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年9月12日 19時
