【黒バス】赤は大嫌い、もちろん君もね。【赤司征十郎】

☆22☆ ページ25

**赤司side**




昼休み



紫「赤ちーん、お昼一緒に食べよー」


赤「あぁ」


いつも通り

四時間目の授業が終わると

紫原がわざわざ俺の席までやって来て

一緒に食べようと言ってくる。


出席番号が1番の俺と35番の紫原では

席がだいぶ離れているのにも関わらず

毎回忘れる事なくこちらに来る。


赤「紫原は、律儀だね」


紫「えー？そう？」


赤「小学生の頃から

いつもそうじゃないか」


紫「んー…染み付いたって感じ？

もはや習慣だからかも」



俺と紫原は

小学校高学年からの仲で


俺は両親の仕事の都合で

京都の私立校から仕方なく東京の公立校に転校する事になり

そこで紫原と出会った。


たまたま隣の席だっただけなのだが

入ったクラブがお互いバスケクラブだったと言うのもあり

なおのこと仲良くなって

今に至る。


あの頃からこいつは昼休みになると

いつも律儀に俺の席まで来るのだ。


赤「その律儀さをバスケにも活かして欲しいんだけどね…」


紫「うぇー…」


赤「紫原は本気出せばすごく強いんだから。

お前ならすぐにスタメン入りだってできる」


紫「そんときは、赤ちんも一緒だよね？」


赤「もちろん」



俺がスタメンになれない訳がない。


そう言うと

紫原はふにゃりと笑って


そうだねー


と俺の頭を撫でる。



.



俺は負けた事がない。


これまでもそして、これからも。



だから



赤「すぐに

キャプテンにだってなってみせるよ」


紫「マジ？

俺ちょー応援するよ」



このバスケ部でも

一番であるため




赤「(草薙先輩には申し訳ないけど


彼を負かして

俺はここのキャプテンになる)」




勝利には必ず


誰かの敗北が付き物である。




…………………………
**Aside**




貴「……？」



何だろう


なんか今

妙な寒気がした。


貴「(嫌な事の予兆だったりしないよね…)」



その日の昼休み


生徒会の会合に行くため

私は早めに弁当を食べ終えていた。


仁科は無駄に食べるのが遅いので

放置。←



貴「(昨日の事がまだ気がかりだけど…


まぁ実際そんな事する度胸があるなら

会社でも起業してみろやって感じ)」



…………………………

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