第十八話 ページ19
辺り一面が血の海なのは……突っ込んだから負け?
「ﾁｯ肩慣らしにも無りゃしねェ」
「物騒な事云うなし」
あらぁ……お逝きになられてる
「相変わらず脳筋なのだから」
「何だとッ!?こンの社会不適合者がッ!!」
「あっれぇ?何か聞こえるけどなんだろう?」
「あ"あ"!?」
「あっ中也居たのかい!?」
「手ン前ェェ!!」
打拳や蹴りをひらりくらりとかわしていく 治
其れでも挑発忘れないのは流石としか言い様が無い気がする
死体を見ても
何も感じない
血が流れるのを見ても
何も感じない
逆に懐かしい気がするんだ
前にもそんな風に感じた様な……
ｽﾞｷｯ
頭痛……嗚呼 辞め辞め!"思い出そう"とするのは!
…………?何………を………?
「「マキナッ!!」」
二人の声が同時に聞こえ体が引かれるのを感じる
パァン
銃声が狭い路地に響き銃弾が髪の毛を弾き飛ばした
「…………異…能力___________」
________『異能力』
何処からか誰かの声が聞こえる
「オイ!落ち着け!!」
「マキナちゃん!」
何で二人とも必死になってるの?
「_____________【白銀の獣】」
_____________『【白銀の獣】』
何処からかと思ってたけど___________
___________嗚呼………私の……声じゃん………
青い光が体から出て暗い路地を照らす
弾け飛んだ髪も同じく青い光を発し
銀色の毛並みを持つ二匹の狼へと変わっていった
スタッ
と二匹の狼が着地すると銃を持っている男に向かって疾走って行くと
いきなり男が血を流しながら倒れた
「………はッ?」
待って待って……
「質量如何なってんの……?」←
「「………はッ??……其処???」」
「………大切でしょ」
「嫌々嫌々!?他に何か無ェのかよ?!」
「髪が狼になった事とか……?」
「「そうそう」」
「異能でしょ?逆に何で私が異能を持ってるか知りたいけど?」
「………如何すんだ…太宰」
「……話すしか無いでしょう………異能の事を……
四年前の事も」
太宰はループタイを掴み
中也は帽子を抑えながら___________
話始めた
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2017年9月12日 19時
