第十三話 ページ14
「あの……『非常事態』って?」
国木田さんが治の両腕を後ろに引っ張り背中を足で押さえてる……?
状態で良く話し掛けれたなぁ……
「そうだった!探偵社に来い!人手が要る!」
「何で?」
「爆弾魔が
人質連れて探偵社に立て篭った!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「嫌だァ………もう嫌だ………ぜんぶお前等の所為だ……『武装探偵社』が悪いンだ!
社長は何処だ早く出せ!でないと______________
爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ!」
「あちゃー」
「怨恨だ
犯人は探偵社に恨みがあって社長に会わせないと爆破するぞ と」
「ウチは色んな処から恨み買うからねぇ
うん……あれ高性能爆薬(ハイエクスプロオシブ)だ この部屋くらいは吹っ飛んじゃうね
爆弾に何か被せて爆風を抑えるって手もあるけど……この状況じゃなぁ」
「どうする?」
「会わせてあげたら?社長に」
「殺そうとするに決まってるだろ!それに社長は出張だ」
となると…と考え始めた
「……人質をどうにかしないと」
ばっ
治と国木田さんが向かい合い
ポン
ぽんっ
ぽんっ
………じゃんけんし始め治が勝ち国木田さんが犯人に向かっていった
「おい 落ち着け少年」
「来るなァ!吹き飛ばすよ!」
ばっ
と爆弾のスイッチを構える犯人
さっ と手を上げる国木田さん
「知ってるぞアンタは国木田だ!アンタもあの嫌味な『能力』とやらを使うンだろ!?」
「まずいねこれは 探偵社に私怨を持つだけあって社員の顔と名前を調べてる
社員の私が行っても余計警戒されるだけか……
さてどうしたものか」
治が此方を見てにやぁと口角を上げた
うっわっ嫌な予感しかしない……巻き込みやがって……
「や やややや やめなさーい!親御さんが泣いてるよ!」
「な 何だアンタっ」
「(ﾋﾞｸｯ)
ぼぼ 僕は さ騒ぎを き聞きつけた一般市民ですっ!いい生きていれば好いことあるよ!」
「誰だか知らないが無責任な事云うな!みんな死ねば良いンだ!」
「ぼ 僕なんか孤児で家族も友達も居なくてこの前その院さえ追い出されて
行くあても伝手も無いんだ!」
あら友達も居ないなんて心外だなぁ
私は友達だと思ってたのに
「え………いや」
と言うか私の出番無さそうだから勝手に動いちゃって良いよね?
「害獣に変身しちゃうらしくて軍警にバレたらたぶん縛り首だし
とりたてて特技も長所も無いし誰が見ても社会のゴミだけど」
えぇ……凄いネガティブ……
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作者名：黒帽子 | 作成日時：2017年9月12日 19時
