おにいさんとおねえさんの出会い�� ページ10
「(でも安心する、優しい声)」
声優ってただ、役に入って言葉を出すんじゃない
私がそのキャラの気持ちになって、相手にどんな風に伝わって欲しいか考えて話す
声ひとつで言葉の意味が変わる。安心感を与えたりする
ドキドキしてときめいたり…
「(私、全然足りてない！)」
「ママ、来ない…」
また男の子はシュンと落ち込んで涙をためる
それには2人も少し焦りを見せる
ーー私だって！子供に夢を与えるような仕事を選んでるでしょう！
ぐっと拳を握って私も男の子の高さに合わせて声を出す
「君の名前を教えてほしい♪君のことを知りたいんだ♪」
その声に驚く男性陣と男の子！
そりゃいきなり歌いながら登場したらやばいお姉さんに見えると思うが私は羞恥心の中に男の子の寂しい思いを取り除きたくて必死だったので見逃してほしい。
今更ながら周りの人が通報とかしなくて感謝だわ
「き、君の名前は？」
「ぼ、僕…こうき…」
「よーし！今からお姉ちゃんがこうきくんを応援しちゃうぞーー！！」
そういって私は歌い出して最初は戸惑っていた男の子も手拍子いれて楽しそうに笑う。私は子供向けの歌をとにかく歌った
「フレッフレ！こうきくん！」
「頑張れ頑張れ！ぼーく！」
そうしてるうちにお母さんがやってきてこうきくんは手を振ってニコニコしてママと一緒に手を繋いで帰っていった
「よかった、笑顔になってくれて」
「本当に。素敵な声でしたよ！元気になりました！」
「え！？あ…いや…ありがとうございます」
イケメンの高校生の人にそう言われて照れてしまう
「あ、僕そろそろ！失礼します」
なんていって彼は少し早足に帰っていった
何か予定があったのかもしれない
なのに、子どものために…優しい人だなー
「あ、その…いきなり歌い出して驚きましたよね。すみません」
「なんで謝るの？だって、こうきくんを笑顔にしたかったからでしょ？」
公衆の面前でいきなり歌い出すヤバい人と思われたんじゃないかと思い、それに巻き込まれたであろうお兄さんに謝罪するとキョトンした顔でそういう彼
「君のおかげでこうきくんはママと離れて寂しくて不安だったのに笑顔になれた。君は人を笑顔にできるんだからすごいね」
「ーーっ」
優しい笑顔をこちらに向けられる
私は自分の顔が赤くなったのがわかる
イケメン顔にイケメン優しいボイスはやばい…
「私、声優目指しててそれで…オーディションも受けてるんですが落ちるし…好きだけじゃだめなんだなー」
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蒼空(プロフ) - 子虎さん» まさかコメントをもらえるとは思っておらずとても嬉しいです！ありがとうございます！♡ (2023年2月6日 22時) (
レス) id: b8b12cd672 (このIDを非表示/違反報告)
子虎(プロフ) - めっちゃ好きでした！！ (2023年2月6日 21時) (レス) @page11 id: ae87ce6a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2022年3月16日 1時
