うらみちお兄さんの恋人�� ページ2
少し早足になった足は駆け足になっていた
そして自分のマンションについて、エレベーターになったところで息を少しずつ整える
自分の部屋の扉の前に立った時再度呼吸を整えて鍵を開けて部屋に入る
すると、そこからは普段はしないいい匂いがした
「あ、裏道さん！お帰りなさい！」
ひょこっと奥から顔を出した女性
柄にもなく会いたくて仕方なかった人だ
「A、ただいま」
「わぁ！？へへ、裏道さん甘えん坊だー嬉しい！」
俺はニット帽も取らずそのまま彼女に抱きついた
本来女性というのは頼れる、男気のある男がいいのだろう。俺はきっとそれに当てはまらない
ストレスが溜まると毒を吐きたくなるし、やる気というものは何十年も前に落としてきてしまって以来どこの時代から拾いに行けばいいかも分からないほど。
そんな俺と一緒にいてくれるこの女性は本当に稀だと思う
そんな彼女に会えたのは1週間ぶりだった。たかが1週間と思う人もいるだろう。しかし、俺にとっては死活問題にもなるのだ。今回これだけ会えなかった理由、何故なら彼女は…
「イベントは無事終わったみたいだな」
「うん、今回は声優陣のイベントと、映画村でのイベント、あとラジオやってきたから結構時間かかっちゃったね」
そう、彼女は声優なのだ
今でこそ名のある人気声優になってきてる彼女だが
才能が最初からあったわけではなく、努力に努力を重ね学生の頃からまっすぐ声優に捧げてきた結果だ
「はい、これ京都のお土産」
「京都か。いいな。俺も学生の時に後輩と一度いったな。Aともいってみたいな」
「うん、絶対行こうね！」
ふと口から出た言葉にそれはもう嬉しそうに笑う女性に俺は目を見開いてそして、少し口元が緩んでいくのがわかる。ずっと、この子の笑顔に会いたかったんだと自覚する
昔のことを思い出す。あの頃の俺は今よりも少し純粋だったような気がするが、人間らしさはなかった。
こんな病み社会のしんどさを訴えるようなことになったがそれでもあの頃に比べたら幾分かは人間らしくなったのではないかと思う。それは少なからず今でも一緒にいる後輩たちのおかげもあるだろう
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蒼空(プロフ) - 子虎さん» まさかコメントをもらえるとは思っておらずとても嬉しいです！ありがとうございます！♡ (2023年2月6日 22時) (
レス) id: b8b12cd672 (このIDを非表示/違反報告)
子虎(プロフ) - めっちゃ好きでした！！ (2023年2月6日 21時) (レス) @page11 id: ae87ce6a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2022年3月16日 1時
